migihanshin’s blog

半身不随だけれど 明るく しぶとく 生きていこう!

⑤何故、寝返るの

 

 

⑤何故、寝返るの

 

学校に遅れるわよと言われて、

二人が寝惚けながら、

二人がイライラしている姿が、

お父さんは大好きだ。

何も言わなきゃ何時間も寝ていそうな二人。

もう流石にそんな事は無くなったのかな?

 

この病院の朝は4時半くらいに始まる。

おじいちゃん、おばあちゃん、は朝起きるのが、

早いし、何より実際に朝食するのは750くらいであるが、

準備が大変。

特におばあちゃんは、髪をセットしたり🦱細かいオシャレも、

欠かせない。

それと、おじいちゃん、おばあちゃん、の中にはアルツハイマー

人も沢山いて(韓流ドラマでもこうゆう病院や施設がよく出てくる)

韓流ドラマより面倒だ。アルツハイマーだけならともかく、

足が悪く車椅子でアルツハイマーでは、

ベッドから🛌車椅子に乗るまでが一苦労、

こうゆう人が何十人も

一緒に起き出し、

朝食を取る、

歯を磨く、

入れ歯を磨く、

そりゃ大変だ。

 

僕もまた車椅子に乗ってるオッサンなので、

本当はベッドから降りる、登るは出来ない訳では無いが、

どうやら今のところ未だ承認されて居ないので、

看護師の人の監視のもとで乗り降りしなくてはいけない。

転んだら大騒ぎだ。

 

右足が不自由だと、ベッドに起き上がるのが困難だ。

人間って、寝ると起きるの間に大きな川がある。

そして、右手は、どんなに頑張っても爪先に触る事が出来ない。

多分一生爪先に触る事が出来ないのじゃないか?

前からでも、後ろに手を回しても一緒だ。

左手だって似たようなものだが、ギリギリ左足爪先に

触る事が出来る。

最終的に何に頼るかと言えば、

自動で動くリハビリベッドだ。

 

このベッドが無ければ、僕の生活は成り立たない。

特に、寝返りの話をしたい。

 

今、昔を思えば、当たり前の様に寝返りをしていたんだ。

右でも左でも、気分次第で転がり、下にうつ伏せになって、

寝ていた事もあった。或いは寝相が悪くて、枕と逆になって、

寝ている時もあった。

寝返りは寝てしまっている時の寝返りと

寝てない時の寝返りがあるよね。

眠れないと、何度でも寝返りをして、最後にフット火が消える

様に眠れればいいが、気が着いたら朝だなんて事になったら、

どうだろう。

何の心配事か知らないが、

こんな日があるはずです。

お父さんの場合、手術をしてから、寝返りをしなくなりました。

全く出来ない訳では無いが、特に右側の寝返りは麻痺している、

手が痛いことが原因で嫌だし、左に転がるのは出来るが、

場所を必要とする。

だからお父さんは殆どが、上を向いて寝ている。

エジプトのファラオの様に。

ただ、同じ身体の姿勢でずっといると、褥瘡と言う

病気になってしまうので、寝ている時に看護師さんが、

時々体制を変えてくれて、防止してくれる。

僕はしかし、自分で開発した、

①ベッド上での4点移動と、

②ベッド上での逆滑り台によって、

これらを克服した。

 

①は寝た状態で体を頭上に動かす事が出来る。

或いは4つのベッドの座標を自由に行き来出来る。

これがXYの動きで、

②は寝た状態で①と組み合わせる事によって、

ベッドの中心を出すことが出来る。

また、これらの動きから背面が自由になり、

服の着替の応用が出来るのだ。

いずれにせよ、

背中がベッドに張り付いていると言う事は無い。

こう言う病院のベッドは、寝ている間に体がずり落ちて、

戻して貰うのに人の助けがいるが、

お父さんの方法なら、一人で大丈夫だ。

 

右へ左へ寝返りを打つ君。

多分だったら大丈夫。

怒っちゃいない、

悲しんじゃいない。

 

右へ右へ寝返りを打つ君。

多分だったら大丈夫。

怒っちゃいない、

ただ腕が痛いだけ。

 

左へ左へ寝返りを打つ君。

多分だったら大丈夫。

自分に怒って、

君の微笑みが怖くて

ベッドの下に隠れただけ。

 

目だけが寝返りを打つ僕。

多分だったら大丈夫。

怒っちゃいない。

悲しんじゃいない。

ただ腕が痛いわけじゃない。

君の微笑みが怖くて

ベッドの下に隠れたわけじゃない。

体が不自由なわけじゃない。

気が滅入っているわけでもない。

寒くもないし、

暑くもない、

一人で寝るのが辛い訳でもない。

昔に戻れないと、

悔やんでいるわけでもない。

二人の娘が、

誰よりも未来に輝くのが、

楽しみなだけ。

 

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続けて朝