キューポラのある街 1962年日本🇯🇵
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白黒
キューポラは、日活の一連の吉永小百合のシリーズの最初の作品かと思っていた。何故なら、特に吉永小百合と、浜田光夫のシリーズは、この後の、1970位まで、白黒、カラーと続き、より洗練されていく。
そうゆう意味から言うとこの作品は、おかしな話の展開もあるが、吉永小百合の魅力が如何にこの作品を引っ張っているか?後期のハッピーエンドとは、全く違うハッピーエンドである。
「キューポラ(cupola furnace)は、コークスの燃焼熱を利用して鉄を溶かし鋳物の溶湯(ようとう:溶解され液体状になった鉄)を得るためのシャフト型溶解炉に分類される溶解炉。」
鋳物の工場は、あまり行った事がない。熱間鍛造の工場ならイメージ出来る。工場に入ったら、1時間もいたら真っ黒だ。何もしていないのにである。こうゆう工場は、川口から東北線、高崎線の周りに多かったのではないか?今は、コストが合わず、東南アジア、あるいは更に人件費が安いところに、動いている。溶解炉と吉永小百合、素晴らしい組み合わせだ。
出演
○吉永小百合 (ジュン)女
3人兄弟の長女。これから、高校へ行こうと言う年齢だ。
こうと言ったら、曲げない性格。だから結婚しないのだろう。
男は汚い。僕も嫌いだ。
ジュンの家のそばに住む、工員。そして組合員。
ジュンのお父さんを、仕事に復帰させようと努力。
ジュンのお父さんにして、かつての水戸黄門。
怪我の為、工場をクビになりやけ酒の日々。
○杉山とく子 (トミ)女
ジュンのお母さんにして、ついこの間4人目の子を産んだ。
仕方なく、居酒屋で働く事に。ジュンから「汚い」と言われる。
ジュンの担任の先生。優しい、いい先生なのだが、
共産党員か?この頃は多かったのだ。ウチの親父も、
赤旗を購読してました。
ジュンの弟。
アイデアマンで次々と商売を思い立つ。
子分が多い。
○菅井きん (ミヨ)女
ジュンのアルバイト友達のお母さん。
彼女を除く全員が、北朝鮮に🇰🇵帰ってしまう。
新潟経由か?
○青木富夫 (worker A)男子役
ジュンのアルバイト友達の弟。
Wikiでは、workerなんていい加減な事が書いてある。
上記サンキチと彼の素晴らしい演技はジュンの演技と双璧である。
北朝鮮行きの列車に乗るが、途中で降りてしまう。
この二人の演技、この頃の「赤ひげ」の子役にも通づる。
この映画は、吉永小百合とサンキチによって暗い映画に明かりをさした。
吉永のキレキレのニキビは、最高。
彼女が、荒川?の鉄橋の下で、何かを知り嗚咽するシーンがある。あれは、初潮が来たのではないか?汚いと思った自分の母と一緒なのだ。この後不良に犯されそうになり、ジュンは変わる。
共産党員の時代。それは明らかにあった時代だ。皆が勧誘され、夢を見て、北朝鮮に行った。そしてこの国に、若者を拉致され、日本海にミサイルをうちこまれている。こんな事があっても、この国の官房副長官はコロナで亡くなる人を他所に、パーティに出ている。首相は、誰が見てもゴルフ焼けだ。この国の政治家は、如何にして全ての事を理解して、如何にして全ての事を無視するかに、日々努力している。出なくてはやって行けないのだろう。同情します。ウエッ。