郵便配達は二度ベルを鳴らす1942年イタリア🇮🇹 🍅🍅🍅🍅
郵便配達は二度ベルを鳴らす1942年イタリア🇮🇹
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ネタバレです。って名作名画です。
さて、今回はトマト🍅から映画をピックアップし、アメトピしようかと思います。ただ、映画の内容を、エッセイに仕上げようという企画なので、ネタバレです。トマトでは、通常ネタバレやりません。途中までWikiそのままです。
「戦中の、しかもイタリアでのJ・M・ケインのインモラルな犯罪小説の映画化は、より濃密な男女の欲望の彷徨を描いている。ヴィスコンティの驚くべき処女作である。舞台はカリフォルニアから北イタリアのポー河沿いということになり、登場人物の名もそれぞれイタリア風に改められているが、物語の骨子は原作と変わらない。」
○マッシモ・ジロッティ ジノ・コスタ男
放浪者。堂々と無線飲食する男。
レストランの女主人Giovannaとそうゆう関係に
モテる。
ブラガーナの奥さん。
ブラガーナにウンザリしている時ジノに出会う。
結構現実的。
売春婦?
今までの男と違うジノに惚れる。
誰からも嫌われる小金持ち。
何より、天才的に妻の浮気に気が付かない。
ジーノは、貧乏丸出しの格好で現れるが、お金がないのにイタリア料理をブラガーナの店で食べる。その答礼に車を直す、と。店主ブラガーナとは同じ軍隊出身だと言うことも功を奏した。
❷店主ブラガーナの歳の離れた美しい妻ジョヴァンナはジーノに惹かれ、
彼を雇うように夫を説得する。Wiki
ジョヴァンナが美しいかどうかはともかく、ブラガーナはかなりのブ男。しかも、自分の醜さに気がついていないタイプ。ジョヴァンナの肉欲の深さに気が付かない。機嫌の良い、いい奴だ。
❸ジーノとジョヴァンナはブラガーナの留守中に肉体関係を持ち、駆け落ちしようとするが、ジョヴァンナは途中で罪悪感に襲われて引き返してしまう。Wiki
二人は会ったその日に肉体関係を持ち、駆け落ちしようとする。しかし、ジョヴァンナは、冷静になる。何よりジーノの貧乏ぷりだ。今のデブとの暮らしから生活がよくなるとは思えない。罪悪感では無いだろう。このあたりが女性の性欲の複雑なところである。
❹ジーノは1人で放浪を続け、ジョヴァンナを忘れようとする。Wiki
二人を見ていると、男性が年下に見えるが、ジーノの純粋さは、この後、他の人を惹きつけることから分かる。無銭飲食し、無銭旅行して世の中を渡って来た男の魅力は一貫している。流石、ヴィスコンテ。途中で出会うスペイン人の道化師、もまたその一人だ。デブさんもそうだったかも知れない。いずれにしても、道化師が二人を引き戻してしまった。
❺旅先の港町でブラガーナ夫婦と再会してふたたび店に戻ってしまう。Wiki
ここに至って、元に戻れるジーノ。
ブラガーナも許している。
あまり怒っていない。
❻2人はブラガーナの殺人を計画し、自動車事故を装って実行する。Wiki
こうして見ると、殺人の首謀者はジョヴァンナである。
でも、ここがボカしてある。
更に保険金まで手に入る巧妙さ。女の性欲恐るべきである。
少なくとも、ブラガーナへの憐憫は微塵も無い。
❼しかし新しい生活を始めた2人のあいだには終始気まずい雰囲気が流れ、ジーノは別の女のところへ入り浸るようになる。Wiki
ジョヴァンナの肉欲に恐怖を覚えたジーノは、別の女性と性欲二の次の愛を見つけようとする。この女性は多分、売春をしているようで、ジーノの体を求めない姿勢に惚れてしまう。女性の性欲の恐ろしさからジーノは逃げられない。性欲+金欲だ。
❽一方、警察はブラガーナが殺害されたことを確信し、2人を指名手配した。Wiki
❾ジーノはジョヴァンナが密告したのではないかと疑ったが、彼女の一途な愛と、彼の子を身ごもっている事実を知って再出発を決意する。Wiki
私は再出発を決意したとは思えない。
ジョバンニから逃げれないと覚悟したのだ。
➓しかし車で旅立とうという矢先、トラックと衝突して彼女は死んでしまった。Wiki
ジョバンニはブラガーナのバチが当たった。
ジーノは自分の魅力に食われたのだ。
ジーノの魅力、これが元になって、この関係者の人生は皆狂ってしまう。
ジーノが考えたことが無かったのは子供だろう。
乞食の子供から気がついたのだ。
ジーノの人生を渡り歩くスタンスから言えば、「ジョバンニと旅に出る」が本来の理想である。ところが子供だ。これで躓いてしまった。
「郵便配達員が二度ベルを鳴らすところ」
それは「家族のいる家」である。