郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946年)アメリカ🇺🇸
🍅🍅🍅🍅
まずこの映画の同名映画のレビューは2回目になる。
❶郵便配達は二度ベルを鳴らす1943年
イタリア🇮🇹映画。ヴィスコンティ監督のイタリア、ネオレアリズモ。
レビュー済みだ。こちらトマト🍅🍅🍅🍅だった。
https://ameblo.jp/migihanshin/entry-12772730887.html
愛称(ヴィスコンティの二度)
❷郵便配達は二度ベルを鳴らす1951年
アメリカ🇺🇸映画これからレビューするもの
❶❷共にモノクロ
❸郵便配達は二度ベルを鳴らす1980年
アメリカ🇺🇸映画 来年レビュー予定
愛称(ジャックニコルソンの二度)カラー映画。
という事で整理しました。
今回、(イタリアの二度)に続くレビューですが、勿論原作者が同じ人なので、構成がそんなに変わることはないだろうとタカ🦅くくっていましたが、違います。この(アメリカンノワールの二度)の終盤のスリル感にトマト4つです。
ところで、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」というと、その性描写が話題になりがちですが、少なくともこの二作については、0。子供と一緒に見てもいいんではないか?期待し過ぎ。ハッキリ言っておきます。あなたの期待するポルノゼロ。
あらすじ
「J・M・ケインの傑作ハードボイルド小説のハリウッドでの最初の映画化で、原作の激しい性と暴力の表現はやはり当時の製作コード上抑えた形で描写されたが、むしろ、その抑圧的なムードがヒロインのターナーの頽廃美を伴って、得も言われぬノワールな趣をかもしている。」Google
あらすじが、ちょうどいいのがなかった。この映画の白眉、それはヒロインのターナーだ。見るまで、てっきりマリリンモンローだと思っていたが、マリリンモンローより更に美人だ。そして美しすぎるが故に、その美人に生まれたことの幸せの限界を語っている。美人もまた、障害の1つかもしれない。
監督:テイ・ガーネット
出演
主人公。
歳の離れた旦那スミスと結婚した若い美女。スミスに対して不満があるが、本人には言わない。彼女はスミスの経営するこの道沿いのレストランを大きくしたい、そしてお金持ちになりたいと言う可憐な欲望を持っていた。そういう夢を持った上で、年齢の離れたスミスと結婚した。ところが、スミスはむしろ、人生の終わりにかかり、どのように人生を整理すべきかと考えている。それは、この若く美しい妻にとって全くの思い違いであった。そこに、スミスが自らフランクを連れて来て雇ったのだ。コーラを性欲で理解したら、映画を見誤る。当たり前だが、これだけ美しい女性でも老いた将来を考え生きている。むしろ男は刹那だ。この映画の後半のスリルは、これを考えさせられる。
(フランク・チェンバーズ )男
イタリア版でもそうだったが、この若い男性は何も無いのだ。将来に対して何も夢が無い。私もそうだが、現実的に、女性や自分の性欲と向き合え無いのだ。何とは無しに進んでしまう。
この人はイタリア版より更に機嫌の良いおじさん。でも、彼は彼なりの計画があった。彼は妙にフランクを自分の店にいさせようとする。これはちょっとこの作品の欠陥。こうせざるを得ないのだろうが、若い二人は情事三昧である。いや、正確に言えば、コーラは現実的で、フランクはズルかった。限りなく弱い男だった。そしてニックは、音楽を愛する機嫌の良いオッサンだが、勝手な計画を立てておりそれがあまりに勝手過ぎた。この3人は同じ家にいながら誰一人としてお互いが分かっていなかった。
○トマト🍅🍅🍅🍅だが、この映画と、イタリア🇮🇹版では全く違う。同じ構成でどうしてここまで違うのか?イタリア🇮🇹が私たちへ気持ちや感傷を投げてくる作品に対し、アメリカンノワールは、徹底的に見るものを引き摺り回す。この映画の終盤30分は眠れない。最後までどうなるのかハラハラさせる。そこに感傷の入る余地は無い。どちらも素晴らしい映画。さあ、ニコルソンの二度が楽しみだ。