天下を取る1960年日本🇯🇵
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あらすじ
「東洋物産株式会社では、新入社員たちが尾山人事係長に連れられて、ゾロゾロと社長は出張中でバカデカイ椅子が一つあたりをへいげいしていた。尾山係長が、その無人の椅子に最敬礼をした時、いきなりつかつかと進み出て社長の椅子にどかっと腰掛けた男がいる。大門大太(石原裕次郎)である。そこへ電話が鳴る。バー・湖のユリ子(中原早苗)から社長へ電話がかかってきた。ユリ子は大門を面白がり今晩来るようにと言った。この途方も無い男に周囲は驚き呆れる。尾山係長はこのまま大門を放っておいたら自分の立場が危ういとあって、新入社員のわが娘・沢子(北原三枝)をスパイとして大門につけることにした。しかし、同期入社の亀村兵治(長門裕之)は「こいつこそ天下を取る男」と見込み、大門の参謀になることにする。その夜、大門と亀村は高級バー湖に現れる。そこには東洋財閥の総大将鬼平五左衛門がグラスを傾けていた。大門は自分を売出すには絶好のチャンスだと考えある行動にでるのだが・・・。」アマゾン
監督:牛原陽一
○石原裕次郎 (大門大太 )男
主人公。東洋物産の新入社員。
この大企業において、社長になることを宣言する。
実世界には考えられないはっきりとした男。
嫌は嫌、駄目は駄目。この人は結局死ぬまでこのキャラクターを壊さなかったのではないか?石原裕次郎にはオーラがある。この人の負の部分は、全て兄が持って行ったのだろうか?最近本当に裕次郎にはハマってしまう。
○長門裕之 (亀村兵治 )男
東洋物産の新入社員。
大門の参謀になり会社のナンバー2になることを決断。
どこかの誰かが彼に似たのか?異常に似ていて君が悪い。芸風さえも似ている様な気がする。もしかして本人がタイムスリップして演じていると言う事はないか。このコンビはナイスなコンビである。
○石原まき子 (尾山沢子 )女
「じゃりン子チエ」と言う漫画にハマった事があった。主人公の父の喧嘩がメチャクチャ強いテツ、その奥さんのヨシエ、主人公で娘のチエだった。ヨシエは、まあ美人と言う設定だったと思うが、神秘に包まれていた。そして石原裕次郎の奥さんの(まき子)この人が何故かこのヨシエと重なるのである。僕のイメージから言うと、マキ子さんは石原裕次郎のようなとんでもないい男が結婚する人のイメージから申し訳ないがかなり違う。でもそれが神秘的で、石原裕次郎をカリスマにしているのだ。今回初めて共演する姿を見て感動した。勝手なイメージが実際と一致する事はそうない。この映画の1番の見所だった。
○金子信雄 (袋井専務 )男
昭和の悪役。あれ?なんか間違っている?
○中原早苗 (ユリ子)女
銀座のホステス。
ホステスがこれ程のビッグビジネスの行方を握っているとは?
でも日本の鉄鋼ビジネスならありうる。
私のいた会社のバリバリ鉄鋼営業マンの会長講話と言うのがあって、この人の時代に道徳を期待してはいけないなと思った。正にこの映画の時代だ。
○小沢昭一 (バシンの五郎)男
一見チンピラ風、でもインテリと言う不思議なキャラクター。
○益田喜頓 男
東洋物産の人事部長。
○この映画は信じられないくらい、鉄鋼業界のギトギトした目も当てられない世界を、石原裕次郎のキャラクターでさっぱりしてしまった映画だ。この調子で、石原裕次郎は色々な世界に入っていき、その場所を爽やかにしてしまう。今回で3回目だと思うが同じだ。すべて石原裕次郎の世界なのだ。こんな人が他にいるだろうか?