migihanshin’s blog

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100億人ー 私達は何を食べるのか?2015年ドイツ

100億人ー 私達は何を食べるのか?2015年ドイツ🇩🇪

🍅🍅🍅

ドキュメンタリー

 

○あらすじ

「2050年までに、世界の人口は100億人に増える。食糧安全保障の論戦が白熱する中、本作では、人工肉、昆虫、工業型農業から、流行のセルフ・カルティベーションまで世界の食糧生産と分配に関する、広範で分析的な洞察を示す。」アマゾン

 

○監督

ヴァレンティン トゥル

 

所感

○今回2度目の再見レビューをした、本ドキュメンタリーは非常に勉強になる。結局のところ、今世紀中に100億人になる地球🌏の今後について、回答が明確である。この映画はドキュメンタリーなので、ネタバレ関係なく言わせてもらう。ただ一点気になるのはこの最初のシーンである。これだけ飢餓に困る国が多い中で何故タイ国が出てきたのか?

飢餓を救う何か特別なソリューションがあるのか?

それとも、食べる物が無くて昆虫食べているのか?

否である。

「現在も タイは食料自給率が 150%を越えており、いかに貧困な地域であっても食料が得られずに餓 死するということはまれである。 タイの食生活の中心となっているのは米である。 米は主食であり、ご飯として食べられる ほか、米麺や米粉に加工され、惣菜および菓子としても消費されている。

https://www.maff.go.jp › thai0PDF

タ イ 編 - 農林水産省

 

全く内容と関係ない。この映画の監督は知らず知らずに、昆虫を食べることを侮辱しているのである。非常に残念だ。昆虫は何処の市場でも売っていて、誰もが食べている。この国はむしろ糖尿病で死ぬ人が多い国だ。と言う事を勘違いしないで欲しい。この国を貧しいなどと勘違いしないように。くれぐれも。

 

人口は21世紀半ばまでに100億人と言う地球で、3人に1人は飢えている。我々は地球レベルでの食料対策が必要になっている。このドキュメンタリーでは、それを考えていくのだが、現状についてのレビューを既に何点か投稿しているので、こちらも見て欲しい。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※4つ

 

○種子

世界の種子市場の4分の3が、10社で独占

バイエルの種子ビジネス。重要なビジネスとして認識。かつての製薬メーカー。殺虫剤もすごいシェア。

「バイエル (Bayer AG) は、ドイツノルトライン=ヴェストファーレン州レーヴァークーゼンに本部を置く化学工業及び製薬会社多国籍企業)。アスピリヘロインなどを送り出した世界的な医薬品メーカーである。」Wiki

遺伝子工学

耐塩性

健康リスク

しかも、生産への増量は不足

交配種 +殺虫剤+肥料

農家は自分達で、種子を買わなければならない。

農家と言う職業が如何に小さな規模では、

大企業に太刀打ち出来ない事が分かる。

 

○インド バラソール

種子の洪水への耐性

シードバンク

種子は農家が保有すべき。

気候変動は土着種子に有利。

インドでは種子を貸し出しする種子バンクがあり、

上記のような大企業のやり方に、逆行している。

 

○ドイツ

無機質肥料。

窒素肥料の生産。

有機農業では不要なもの。

炭酸カリウム=肥料。

21世紀中に使い尽くす。

農業とは、肥料と種子の戦いであると

つくずく思い知らされる。

当然、無機農業では、先が見えている。

 

○ドイツ オッツベルグ

クローバー🍀有機農業。

畜産と有機農業のコンビネーションが重要。

ラム、マトン、全ての畜産を同時に行う。

ただ足りるかどうかは私達が何を食べるか次第。

 

○インド 人口40%のベジタリアン

であったが、だんだんとベジタリアンは減っている。

インドにおける養鶏が盛んで、

人口最大の12億のインド人が、

全員鳥を食べたらどうなるだろう?

 

インド人は本当に食事がややこしく、曜日によりベジタリアンをする人もいて大変困った事がある。

 

○ドイツ グロン

動物達を外に出す事でストレスを与えない。

しかしこれは高い有機農業。

 

肉に1つの役割しか与えない不思議と言うのは、今の食肉業界では、メスだけが必要な場合、オスは全部殺すと言う事である。それが食肉として何ら問題が無くてもである。大企業に、柔軟な生産の姿勢がない?馬鹿だ。だから殺される雄ひな。それでも上記の有機農業より安いわけだ。

 

モザンビーク

餌なのか、食料なのかの対立。

食べ物が自分の前を通り過ぎ餌になっていく矛盾。

大企業の農地の占有。

大企業による詐欺行為。

 

○ドイツ🇩🇪

地産地消を進める。

従来型とは何でも外から買うこと。

有機栽培では自然な流れ。

でも今の異常な生産量には対応出来るのか。

 

○100億全ての需要に対応するには

新しい技術による対応が必要ではないか?

 

○日本 京都

スプレッド

土の無い立体工場での野菜栽培。

街中の耕作地を作る。

 

アフリカ、発展途上国には難しい

 

○カナダ🇨🇦

半分の時間で育つ魚。

鮭を4年から2年以内に成魚にする技術。

遺伝子を追加する。

DNA操作に対する未知への懸念。

しかも、鮭の餌は?やはり、足りない。

 

○オランダ

人口の肉の繊維🍖

🐂みたいな肉を効率よく作る。

反芻の無い牛は効率的。

だが、現状29万ユーロのハンバーグ。

もしうまくいけば、

土地 90%少なく

エネルギー70%少なく

水90%少なく

栄養素70%少なく

なる予定。

 

アメリカ シカゴ

世界食物市場の中心。

ジムロジャース

農家と言うビジネスは今後難しい。

携わる人の平均年齢が何処も高い。

何百万人ものインド人🇮🇳農家が自殺。

イギリスも農家 最も自殺。

投機的農業取引

価格の高騰 変動。

農家は減る。

価格は高くなる。

そもそも、食べ物と言う業態に投機はナンセンスではないのか?

 

○イギリス

トランジションタウン

Transition network 

お金が一定の地域から出て行きにくくする。

そこでその地域で循環。

食料、水は投機の対象にならない。

ロブホプキンス

小規模農家の本質的な効率性こそが鍵となる。

 

○マラウィ

小規模の有機農業に切り替え、

自らの食べる分の確保を優先。

 

○先進国は消費パターンを変える。

スーパーで野菜を買う、肉を買うを考え直す。

来たるべき、飢餓に備え。

 

ミルウォーキー アメリ🇺🇸

都市農業プロジェクト。

社会正義

食物正義

環境正義

ウイルアレン 元バスケ⛹️‍♂️選手

良い土が良いたべものを作ると言う認識。

ミミズ、アクアポニックシステム。

正常な循環を促進する。

❶魚、❷魚の排泄物、❸食物の循環

遠くから運ばれる食物を減らす。地産地消

都市の空き地を利用する。

 

○ドイツ🇩🇪 ボン

地域支援型農業

旬の物だけを食べる。

自然にさかわらず

 

○イギリス🇬🇧トッドモーデン

自分の庭から農業を始める。

お金は世界の人々に食料を与えない。

 

○インド

種子の貸し出し、ナブダニャ運動

 

○最終的に行き着く先は、食品の業態に商売は「無」である。誠に仏教の教えそのものであった。投機なんてとんでもない。我々の未来は餓死が待っているのだ。資本主義には限界があるのだ。先進国の人間は充分それを堪能してしまった。発展途上国の人間にnoは言えない。大量の肥料、不気味な種子、そしてあくことなき投機目的の食糧購入。この先どんなに頑張っても、発展途上国は先進国になれない。発展途上と言う呼び名は幻だった。或いは、この呼び名の方が国の経営上やりやすい国もあるだろう。はるか昔、人々は自分の国で自分の為に、家族の為に食糧を作って生きてきたのである。今の技術なら、更に効率良くやれるだろう。馬鹿みたいな価格で高いコーヒーを飲む必要も無い。しこたま儲けたお金で、見せかけの募金をアフリカの飢餓の子にする必要も無い。お金儲けとは即ち、やらなくていい事をやり、やるべき事をやらないことだ。

 

合掌