migihanshin’s blog

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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター 2014年 フランス 後半

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター 2014年 フランス🇫🇷

🍅🍅🍅🍅🍅 後半

 

①ワーカーズ (1986-1991)  3冊目の大型写真集

工業時代の考古学

オマージュ

「オマージュ(英語: hommage)とは、芸術文学において、尊敬する作家や作品に影響を受け、似た作品を創作すること、またその創作物を指す語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。」

特に肉体労働などをしている人々の姿。

 

②  クウェート1991 

クウェート国クウェートこく、アラビア語: دولة الكويت)、通称クウェートは、西アジア中東に位置する立憲君主制国家。首都はクウェート市。」Wiki

この国は、小さいが大変お金持ちの国で(当然油で)、イラク🇮🇶のサダムフセインが常に領有を主張して来た。最終的に、イラクアメリカが追い出すが、その時腹いせに、油田に火をつけた。鳥が🦆特に悲惨な犠牲になった。非常に国土は小さな国だが、ブルガン油田という油田の利権により裕福な国で、イラククウェートは自分の国だと言っていた。

 

この油田の火事で世界🧯から消火のための支援があった。

消火活動後🚒毎日車を洗う規則があった。

プロレスファンにはおなじみ、カナダカルガリーからの🇨🇦支援。

思うに、自分の国が焼かれてこの国の人たちは作業をしたのか?

人間扱いされないベドウィン族が、逆に命がけで清掃をしている。

王族の庭園で絶望でおかしくなっていた馬。動物の絶望というのは実に凄い表現。

サルガドは難聴になってしまう。

 

○Exodus 1993-1999

人口の移動が、現代社会の問題の原点ではないかと言う疑問。

思うに、ザルガドは大変バランスの取れた芸術家であり、美しいものを撮るという思いの中で、人間が人間に行える可能な限りの蛮行を見てしまい、彼も言っている通りおかしくなってしまった。クウエートの王室の馬のように。

そしてその到達点に、アフリカ難民があった。

 

ルワンダ ツチ族への弾圧からタンザニアへ移動

 

ユーゴスラビア自分達に発砲する隣人

 

コンゴ 1994

ツチ族フツ族の虐殺の応酬。

コレラが発生し、1日1万人以上の死体。

この写真を見て人間の恐ろしさを知る。

3人の子供の写真。栄養失調の中でも目に生気のある子がいる。

 

ルワンダ1995

難民キャンプが地面を覆う

 

コンゴ 1997

200万人のルワンダ難民🇷🇼

こんな中でも、ドルや外貨を集める両替所がジャングルの中で営まれる。

 

彼としてか、芸術の限界なのかわからないが、これ以上このような対象を追いかけるのは辞める。闇の核心を見つけた?

僕は、こんな悲惨な世界を見たことはないが、添付の数値を見れば人間とは、自分が生きるためで無くても、憎しみから同類を殺す事が出来るという事だ。では、芸術家に何が出来るのか?動物に学ぶこと、動物と暮らしている人間に学ぶことである。

 

○キーワード、「インスティチュートテラ」

 

genesis

カラパゴスのトカゲ。

ありとあらゆる動物、植物へのオマージュ

猿が自らを認識する。

自然と同居する人々。

 

○アルゼンチンのクジラ

人間の安全を確保しながら、彼らは泳いでいる。

ペンギンの美しい群れ。

サルガドは今から報道写真家から動物写真家として乗り換えてどうなると、友人の猛反対をされる。しかし、「光で描く人」に何ら限界はない。

 

○ネネツ族

トナカイ

 

○アマゾン 

ゾエ族

 

以上

 

iPadを片手に再見した。再見している間も涙が止まらなかった。

そして、今は病院にいてどうしようもないが、少しでもザルガドの写真集に出てきた人々のためにと思った。或いは、人間がもっと学ぶために。オマージュ。

我々は、たまたま運良く人間に、日本に生まれて来たのだ。次はクジラかもしれない。ツエ族かもしれない。この世にはセイウチより苦しい思いをしている人間が沢山いる。我々は生き物だ。ただしひとつ、救いがあるとすれば美だろう。これでこの映画の何がどこにあるか分かったろう。最後の方から子供に見せてやって下さい。子供に辛いものは見させたくないと言う。だからだ。