私を忘れないで 2016年 韓国
○あらすじ
「警察署に現われ、「自分の失踪届を出したい」と依頼したひとりの男。交通事故で10年間の記憶をなくしてしまったという彼の正体は、エリート弁護士のソグォンであった。仕事や友人、家族のこと、そしてなにより自分がどんな人間だったかすら思い出せない彼は、治療のために通う病院で、自分を見て涙を流す女性ジニョンと出会う。気になったソグォンは彼女に話しかけ、それをきっかけに2人は少しずつ親しくなっていくが……。」WOWOW
監督 イ・ユンジュン
出演 チョン・ウソン, キム・ハヌル, ペ・ソンウ
○映画のジャンル
恋愛映画? 記憶喪失モノ
○最後まで見たか?
見た。面白かった。
○ビックリしたか? 驚いたか?
ビックリはしなかったが、全体の構成と最後のまとめ方に感心した。
時空を未来過去行ったりしたりしながら、それでいて見るものが混乱しない。
○もう一度見たいか?
そこまで傑作ではないが人に薦めたい映画です。
○一緒に見て困る人はいるか?
多分、大丈夫。一部ベッドシーンがあるがそれもベッドで目覚めたシーン
○特筆すべき男優、女優はいたか?どのように?
チョンウソンは多分、「私の頭の中のケシゴム」という映画に出ていて、いい俳優だが、今回もいい味をだしていた。ぺソンウと言う主人公のビジネスパートナーを務める助演の人は、あちこちの映画で見かけるが、そのたびにいい味を出していて好きです。韓国の普通の中年男性という感じ。
○印象に残るシーンは?
最後のところなので、ネタバレになるのでいいません。
○今までみたどんな映画に似ているか
韓国映画は、
①タイムスリップモノ
②記憶喪失モノ
③アルツハイマーモノ
などまだ分類ができると思うが、この映画は②である。韓国映画は全く予告なく映画の中で時空を飛び越え現在になり、過去になり、そしていつの間にかそれらを結び付けた結末を用意し見るものを引き込む。今回特に主役のチョンウソンがそれほど取り立てて役作りをしているようにも見えなかったので、途中よくわからないところもあったが、結局最後に自然にまとめてしまう。「みんなのため」とか「元気をくれた」とかそういった陳腐な慣用句のない映画であり、最後に結局何が悲しいの?かを語るのに秀逸である。また、韓国映画の私小説的ナレーションが好きだ。
○仏教的にはどうか?
記憶を失うことは、最上の解脱でしょうか?
○︎
記憶を失うという事は、時に良い事もあるのかなと思います。私の場合で言えば、今頭の中で湧いたブログ投稿案が、本当にあっという間に消えてしまう。実際には消えたわけではないが、隠れてしまうとでも言うべきか?でも自分という一貫性は、常に残ってるわけで、フット安心する。自分が書いたものが自分で評価出来ないと、いよいよ不味い。
一見正常に見えてこの世の中には、aさんと言う一貫性を持った自分を操縦する事が出来ない人が大勢いてビックリする。私から見れば、明らかにおかしいのだが、本人が気づいていない。周りは気づいている場合もある。こうゆう人にはなんらかの形を持って教えてあげるべきである。出ないとそこから、認知症に進展する様にも思える。人は人との繋がりから、人格を安定させ、または、混乱させているのだ。うちの母もその一人だが。
合掌