ブラックリッヂ 2020年 ウクライナジョージア他
あらすじ
「ジョージア国のウインターリゾートを舞台に、自然の雪山でスノーボードを楽しもうとしていたカップルが、何者かに命を狙われることに。極限状況のサバイバルサスペンス。
コーカサス山脈をはじめ、豊かな山岳地方を活かしたリゾート事業にも力を入れているジョージア国を舞台にしたサバイバルサスペンス。整備されたゲレンデではなく、自然のままの雪山でスキーやスノーボードを行なう“フリーライド”を楽しむため、ヘリをチャーターしてブラック・リッジという山に入ったカップルが、スノーモービルに乗った黒ずくめの何者かに襲われる。物語は婚約者の男性とはぐれてしまったヒロインを中心として描かれ、過酷な雪山でさまよう彼女の極限状態でのサバイバルが繰り広げられる。」wowow
○監督: スタニスラフ・キャプラーロフ
○前回のレビュー
不思議な映画。本当にこの女の人みたいに何日も、雪の中怪我をして歩けるの?ジョージアと言う国。リヒテンシュタインなら知っていたが。最後まで見てしまったのは、山の美しさ、それのみ。それで。
○掘り起こしレヴュー
さてこの映画は、どこだと言われなければ、アメリカのジョージアである、検索すれば、コカコーラのジョージアだ。関係がない、本当に関係がないのだ。黒海とカスピ海の横断にあり、誰かが書いていたが、風景は素晴らしい。それは間違いないし保証する。でも主人公の女性がただひたすらこの自然の中を歩くのは信じられない。サバイバルでもスリラーでも無くただこの山の中。少数民族もいない。もともとグルジアと言うロシア、ソビエトの一国で古い歴史を持っているのだが、場所が良すぎて色々な国と歴史を共有している。この映画は極私的ジョージアの旅と言う体裁になっている。でも僕は、レビューにその土地を知る何かがあれば、珍しい何かがあればと思っているので仕方がない。
「ジョージアは中部のリヒ山脈によって東西に分けられ、東部は歴史的にイベリアと呼ばれた一方、西部はコルキスと呼ばれていた。また山脈は、北部地域のスヴァネティを分けている。またこれらの山脈を源としてリオニ川やクラ川(ムトゥクヴァリ)などの主要な河川がある。クラ川の源流域やチョロフ川の流れる一帯が歴史的な西南ジョージア(メスヘティ)であり、統一王朝発祥の地として知られる。クラ河岸に古都ムツヘタ、現首都トビリシなど、東ジョージアの諸都市が発展した。
アブハジアにあるボロニア洞窟は世界で最も深く、深度2,140メートルに達する。」Wiki
この洞窟の入り口が見えていた気がする。
「同国は環境汚染等の深刻な汚染問題を抱えている一面がある。ジョージア国は他の旧ソ連構成国と同様、環境への影響をほとんど考慮せずに実施された重工業化を進める経済政策が元で、ソビエト時代よりも深刻な環境悪化に見舞われている[89]。」Wiki
ソビエトと言う国は、自由に実験した公害大国であったらしく、このジョージアにおいても、同じ事であるらしい。映画にも出てくるリヒ山脈によって本国は守られている。
「ジョージアは、米国の情報誌『グローバル・ファイナンス(英語版)』が発表した「最も治安の良い国ランキング」によると、91位となっている[95]。上述の南オセチア・アブハジア及びその周辺地域における領域問題の事情から同地域エリアではジョージア政府の統治が及んでおらず、不測の事態が発生する恐れが指摘されている。最近では観光客を狙った犯罪が多発し易くなっており、物乞いする子供による窃盗[96]や声掛けによる強盗事件が発生している[97]ことからジョージアを訪れる外国人へ注意が呼び掛けられている。」Wiki
ああ、それでこの映画?と言う風に思いがちだが、この国は大事な日本からのウィンタースポーツ旅行者がびっくりしてはいけないので、そんな事は言わない。ワインとウィンタースポーツの素晴らしい国こそ、沢山の人の犠牲の元に成り立っていると思うが。その潔さがなければ、アメリカのジョージアの映画だと勘違いして終わりではないか?