ノア 約束の船 2014年 アメリカ
あらすじ
「旧約聖書に記された人類創世記における有名な物語を、「ブラック・スワン」の鬼才D・アロノフスキー監督が巨費を投じて映画化して世界中で大ヒットしたスペクタクル巨編。
人類の創世期。ノアは、ある晩、恐るべき光景を夢に見る。それは、堕落した人類を滅ぼすため、すべてを地上から消し去り、新たな世界を創り直すという神の託宣だった。大洪水が来ると知ったノアは、妻ナーマと3人の息子たち、そして養女のイラとともに箱舟の建造に着手し、どこからともなく集まってきたさまざまな動物たちのつがいも舟に乗り込む。自分たちも舟に乗せてくれ、と人々が醜く相争うなか、いよいよ大洪水が始まる。」wow
○所感
ワタクシゴトで恐縮だが、50年以上前練馬区のキリスト教の幼稚園「こひつじ幼稚園」に行っていた。そこの周先生と言う園長さんには大変お世話になったらしい。その先生に買ってもらったのかは定かでは無いが、創世記の絵本を貰った。本当に面白い本で、神の偉大なる奇跡と人間の愚かさが対照的だった。「ソドムとゴモラ」で、振り向いちゃダメだと言われているのに振り向いてしまい、石になってしまう話が1番好きだった。
当然、その中にノアの話もあり、この時イメージしたこの逸話の世界と、この映画の表現は非常に似ていた。
今回再見で、思ったのは、ラッセルクロウはいい俳優だと純粋に思う事である。石男を除いては、イメージが絵本と一致して、なおそこに、「人間だけは、この洪水が終わったら滅びよ」と言うのは、実に生々しく新鮮だ。今は、僕は異教徒であるが、あの時助けられたのは神による奇跡だと思っている。久々にハリウッドのストライクど真ん中の映画を見た。ラッセルクロウにホロリとさせられた。ありがとう
次はベンハーを観ます。
○監督: ダーレン・アロノフスキー
○原作: 創世記
○出演
○ノア - ラッセル・クロウ
ノアの顔のイメージと言うのがあり、それから見れば同じか違うか知らないが、もう昔からラッセルクロウ以外思い出せなくなった。それほど素晴らしい演技。ただ淡々と、神の命令に従い、人間としての弱さを見せない。番いの動物を船に乗せる時のイメージは、ちょっと創世記の方が印象が良い。この映画はユーモアという部分を極端に絞っていて、ちょっと寂しい。911、リーマンショック以降の創世記と言う感じだ。
「旧約聖書のノアの方舟伝説が由来
平和のシンボルとして、ハトがオリーブの枝をくちばしにくわえて飛んでいる図がよく見られます。 これは、旧約聖書の「創世記」に登場する、ノアの箱舟の物語にもとづくものです。 ノアは、アダムとイブの世代から数えて10代目の人間でした。
https://www.advan-group.co.jp › ha...
ハトが平和の象徴とされるのはなぜ? - エドバンコーポレーション」
○ナーマ - ジェニファー・コネリー
ノアの奥さん
何人もの子供を作ったとは思えない雰囲気の彼女。その彼女の耐える演技は良い。
○セム - ダグラス・ブース
ノアの長男
イラ - エマ・ワトソンと出会い、愛する様になるが、イラ - エマ・ワトソンが子供を作れない程の負傷を子供の頃しているのを知る。つまり、この娘を愛するという事は、人類が途切れるという事に他ならない。
○イラ - エマ・ワトソン
ノアの長男の奥さん
唯一、ノア家の人間ではない彼女。小さい頃の怪我で、妊娠が出来ず、その為、セム - ダグラス・ブースの愛を受け入れがたい。
○ハム - ローガン・ラーマン
ノアの次男
恥ずかしがり屋の彼は、成人しても彼女がいない。一度仲良くなりかけた子がいたが、父が見殺しにしてしまい、彼のネガティブな人生は尽きない。
○トバル・カイン - レイ・ウィンストン
「カインの子孫たちの王、ノアの父の仇。ノアが作った船を奪おうとする」Wiki
「カインとアベルは、旧約聖書『創世記』第4章に登場する兄弟のこと[1]。アダムとイヴの息子たちで兄がカイン(קַיִן)、弟がアベル(הֶבֶל)である。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの神話において人類最初の殺人の加害者・被害者とされている。」Wiki
「カインの子孫であるトバルカインは「青銅や鉄で道具を作る者」と『創世記』第4章に記されている。また、トバルカインの異母兄弟であるヤバルは遊牧民、ユバルは演奏家の祖となった。さらに彼らの父であるレメクは戦士だったらしく「わたしは受ける傷のために人を殺し、受ける打ち傷のために、わたしは若者を殺す。カインのための復讐が七倍ならば、レメクのための復讐は七十七倍」と豪語している(『創世記』第4章22節)。」Wiki
彼は、そもそも箱舟を手に入れるつもりだった。だがそれが叶わないと知るや、多くの死ぬべき運命の人々を裏切り、1人箱舟に密航する。そして、ハム - ローガン・ラーマンを誑かす。一枚岩のノアの家族に風穴をあける。この人生。常に自分の事しか考えない。そして、他人の団結に迄、構う。
『カイン』1896年、パリ
○メトシェラ - アンソニー・ホプキンス
ノアの祖父。
不謹慎だが、アンソニー・ホプキンスが出てくれば、それは、重要な役割である。ヨーダ的な存在。
○ノアの箱舟
「ノアの洪水 何日間?
方舟が完成して7日後に降り始めた雨はその後40日も続き、150日のあいだ地上は水であふれました。 やがて、方舟は山の上にとまりました。 ノアたちが方舟を出て、神様に感謝をすると、神様は「人を滅ぼすような洪水は二度と起こさない」と約束し、空に虹をかけたのです。 これは、旧約聖書に出てくる有名なお話です。2021/02/17
https://www.setagayaartmuseum.or.jp › ...
セタビチャンネルJr. 【2月17日】今日は何の日?ノアの方舟編」
思うに、今の僕達の世界は、この神の約束に保証されて来たのだろう。それに甘えて人間は、更なる某逆非道を繰り広げ、現在に至ると言えなくもない。一番重要な神の罰とは、人間とコンタクトしない事じゃないか?無視だ。人の上に人は居ない。何年経っても、それすらも学んでは居ないのだから。
○箱舟が乗りつけた所
今回、最も面白いのはこの点である。
「ノアの方舟 どこに着いた?
ノアの方舟が辿りついたトルコの「アララト山」とはどんな山? ノアたちの方舟が、洪水の後に辿り着いた場所だと考えられている「アララト山」は、トルコの東端にある標高5,137mのトルコ最高峰の成層火山です。 創世記によると、「アララトの山々」は古代アルメニアの地域にある山だと記されています。2022/06/03
https://worldclub.jp › noahs-ark
「ノアの方舟」の物語は実話だった?!旧約聖書の隠された“真実”とは?」
アララト山とは?
「『旧約聖書』にでてくるノアの箱舟が大洪水の後、流れ着いたとされる山と目されて、12世紀以降にヨーロッパ人により命名された。
現在のアララト山頂から見つかった古い時代の木の化石や、航空写真から見出だした方形の船の跡らしいものをノアの箱舟の痕跡だとし、ノアの箱舟伝説が実証されたと主張する人もいる。
アララト山は古くからアルメニア人の多く居住してきた地域(大アルメニア)の中心にあたり、アルメニア民族のシンボルとされる。オスマン帝国がこの地域を支配した時代まではアララト山の麓にはクルド人やトルコ人と入り混じりながらも数百万人のアルメニア人が暮らしてきたが、オスマン帝国末期、とくに第一次世界大戦中の強制移住によりトルコ領内からはほとんどアルメニア人はいなくなってしまった。このとき、相当の数のアルメニア人の人命が失われ、アルメニア人ジェノサイドとして国際的非難を浴びたが、トルコ政府はジェノサイドの事実を否認しており、長らく論争となっている(アルメニア人虐殺)」Wiki
あらあら、地球を再生する為に、神が行った洪水で箱舟がたどり着いた所にこの蛮行。この山がまた凄い山なのだ。
左が小アララト山、右が大アララト山
大アララト山(中央)と小アララト山(左) - NASAランドサットデータによる合成画像
標高5137メートル。この山だけ残し、人間は行く所を無くしてしまった。
そして水が引き、神は言うのです。さあ、今度は2度とないぞ、と。
ところがこの前も有ったが、トルコ は日本以上に地震の多い所。