migihanshin’s blog

半身不随だけれど 明るく しぶとく 生きていこう!

ブンミおじさんの森 2011年 タイ

ブンミおじさんの森 2011年 タイ🇹🇭

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あらすじ

「タイ北東部の集落。ジェンとトンは、重い病に冒された親戚ブンミを訪ねていた。ブンミの病状は思わしくなく、ジェンたちは仕事も含めてブンミを世話することになっていた。独り身の彼に付き添うのは、ラオス難民のジャーイ。ジャーイはブンミの透析治療を手伝い、ブンミが一番に信頼を寄せていた。

夏の夜。ブンミたちがテラスでくつろいでいると、女の幽霊が現れる。その女はブンミの亡妻フエイで、ジェンの義姉でもあった。フエイとの奇跡的な再会に、ブンミたちは夢心地になる。すると今度は、全身毛むくじゃらで赤目の怪人が家に上がり込む。さすがにジェンとトンは不気味がるが、ブンミにはその怪物が息子ブンソンだと解っていた。ブンソンも、失踪してから何十年も見つかっていなかった。」MIHO

 

○はじめに

この映画の詳細は、MIHO cinemaさんが、詳細に出演者レベルまで解説されています。なので、私は、このあたりにいたものとして、エッセイするしかありません。それをご理解願います。まず最初にこの映画の場所がよく分かりません。東北なのか、それだとラオスの人がいる納得が出来、北部だと言えば山の中だと言う印象が分かる。わざとぼかしているのかもしれない。まずは、この点が面白い。

 

○出演者

 

○ブンミ(タナパット・サイサイマー)

「タイ北部の山間に住む男性。19年前に妻と息子を失い、独り身で農場を営んでいる。温和で信心深い。腎臓病を患い、透析を付けている。」MIHO

つまり糖尿病である。タイの食料自給率は現在150%。日本は37%。日本人は、自分が豊かな国の国民だと思っているが、こと食料自給率では、タイに敵わない。私の元妻の家は、果物🍇🍎🍊の産地で、老人の相当数が糖尿病である。

 

「現在も タイは食料自給率が 150%を越えており、いかに貧困な地域であっても食料が得られずに餓 死するということはまれである。 タイの食生活の中心となっているのは米である。 米は主食であり、ご飯として食べられる ほか、米麺や米粉に加工され、惣菜および菓子としても消費されている。

https://www.maff.go.jp › thai0PDF」

タ イ 編 - 農林水産省

 

もう一つ感じるのは、ブンミの様な男性である。口数も少なく、何を考えているのかもよくわからない。こんな男性が非常に多い。ところが、一度スイッチが入ると、命のやり取りまでしてしまいそうな人を何人か見た。俺たちを馬鹿にすると、痛い目にあうぞと言うことだろう。

 

○ジェン(ジェンジラ・ポンパット)

「ブンミの妹。成人の娘がいるが、夫と離婚し単身各地を転々としていた。トンと共にブンミの看病に訪れ、彼の家に腰を落ち着ける。ブンミから農場の跡継ぎに指名される。」MIHO

 

彼女も、ブンミもしかし、非常に穏やかな2人である。この家での生活を愛しているブンミから、ジェンはあまり迷う事なく家を、農場を引き受けそうだ。何故なら、彼女の足をみよ。糖尿病だろう。

 

○トン(サックダー・ケアウブアディー)

「ブンミとジェンの甥。病身のブンミを世話するため、ジェンと都会からやって来た。ブンミらに似て、穏やかな好青年。」MIHO

 

この国は、今は亡き王様の才覚によって、国の独立と平和を保ち、大きな紛争も無かった。だから、穏やかな好青年が多い。周りの国を見てほしい。ベトナム🇻🇳カンボジア🇰🇭ラオス🇱🇦ミャンマー🇲🇲、大変だったんだ。この国にそうゆう事が無かったとは言わない。でもその処理が上手かったのだろう。

 

○ジャーイ(ジーラサック・カルホン)

ラオスからの移民で、ブンミの農地で働く。家人として、ブンミの身の回りの世話も担っている。故郷に恋人がおり、手続きが済み次第帰る予定である。」MIHO

 

この国との国境地帯には、沢山のラオス人がいて、割に簡単に出稼ぎに来ている。タイは🇹🇭立派な経済圏を持つ大国である。

 

そして下👇フエイとブンソン。

これをこの国の言葉で、ピーと言う。

幽霊に近いが、もっと気軽な存在で、出稼ぎに来ているラオス人見たいな感じだ。特にブンソンは、いつからこうしているのだろう。こう言う制御された表現が、この監督は上手い。

 

○フエイ(ナッタカーン・アパイウォン)

ブンミの妻。19年前に亡くなっている。ブンミが自身の死期を悟ると、幽霊として彼の前に現れる。物静かな性格。

○ブンソン(ウォラッパ・モンコルプラサート)

ブンミの一人息子。19年前にフエイが亡くなった後、行方不明になり失踪扱いされる。写真家で、猿の精霊をカメラに収めようとしたとき、彼らの仲間になった。

 

○ピー

私の最初の家内は、しょっ中このピーが憑依し、夜中に起きて色々なものを要求した。ヤクルトなんか多かった。ピーは、仏様とは一線を引いた存在。だが、この国の土着神とでも言うだろうか?このブンミさんの話によれば、人は死んだら、ピーになる事が出来る様である。或いは、弟のブンソンさんの様に、動物霊になる事も出来る。私の最初の家内はナイフを振り回し、暴れて何度か殺されかけた。人はナイフで切られた時は何も感じぬようなのである。気違いだが、その背後にもっと大きな気違い憑依霊がいるとは…

 

○この映画は、面白いとは思えないかも知れない。でもこんなリズムもあると言う事である。こんな暮らしを愛する人もいると言う事である。