Q10 猫
●Q10 猫
母は言う。
子供が3人居ても、誰も私のところに来ない。
私1人ぼっちで、3匹の猫しかいない。
と言う。
昔は、下の妹が一緒にいて、喧嘩のタネには
事欠かなかった。
彼女が車🚗を運転し始め、喧嘩の度に家を出る都度、
家に帰って娘を演じるのが、しんどくなった。
それが、公式の見解
上の妹は、お嫁に行って東京にいるし、熟年離婚の、
夫は亡くなった事を最近になって知った。
そして長男。
外国から、成功したような話を聞き、いざ帰って、
来たら、おは打ち枯らして、家にこもり切り、
やっと仕事をしだすかと思ったら、脳出血で、
病院に運ばれて、半身不随。
また、1人になってしまった。
これが、公式の見解
みんなが母に寂しい思いをさせ、
それを慰めているのが猫である。
母猫と2匹のオス。
母猫は、割に自由を与えられ、何度か逃げた。
しかし、外の生活が厳しく、結局帰ってきた。
息子2人に私の母は厳しく、母猫が不妊手術を、
していないので、息子を檻に閉じている。
飛行機で✈️外国に行く時のバスケットくらいの、
小さな籠に🧺、2匹を閉じ込めているので、
流石に可哀想になり、私が大きめの檻に入れてあげた。
この飼い方は、愛猫家の飼い方じゃないよね。
と言ったら、
避妊手術のお金がないから、仕方ないのだそうだ。
息子猫が一度に2匹生まれ、これも仕方ないのだそうだ。
これが、公式の見解。
今の猫の前に🐈2匹いた。
あの猫は今の猫に比べ、遥かに暴れもので、
タンスやクローゼットにずしずし上がり、
洋服を破き、食べ物に、ベッドに、
体毛を散らし、
発情期には、幾度となく逃亡を試みた。
長男はあの2匹のせいで、家から大学に
通うのを一年で諦め、下宿することにした。
これが公式の見解。
彼等に比べ今の猫は🐈、高い所に登る事もなく、
ただただ、私の母の🤱虐待にたえ、母猫は、
それに耐えているのか怒っているのかわからない。
ただ、
お互いの口に出さず目標はわからないが、
息子猫2人は、
檻を出たい、
家の外に出たい、
時々起こる劣情を何とかしたい。
母猫は、
家を出たい。
でも食事に困るのは嫌だ。
息子はちょっぴり可哀想だ。
だろうか?
彼等の考えとは全く違うところで、
私の母は、
猫しかいない
寂しい
孫すら居ない
と子供達3人に訴えている。
そして長男は密かに、
猫って🐱全く臭くない。
猫って🐱口も臭くない。
風呂に入れなくても、ちっとも臭くない。
これで、
毛さえ抜け無ければ、
素晴らしいと
思っていたのである。
ペットって
飼っている人と
飼われているペット
で幸せの大きな誤差があり、
不幸について、やや思いが一致するのではないか?
これは私の見解