マーシュランド2014年スペイン🇪🇸

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監督：アルベルト・ロドリゲス・リブレロ

出演

○ハビエル・グティエレス (ホアン)男

ベテラン刑事。スペインのアンダルシア州に駐在する。

○ラウール・アレバロ (ペドロ)男

マドリードから、アンダルシア州に左遷になる。

○アントニオ・デ・ラ・トーレ (ロドリゴ)男

被害者の父。

○ネレア・バロス (ロシオ)女

被害者の母。

○ヘスス・カストロ (Quini)男

女たらし。

韓国の「殺人の追憶」が何故か浮かんで来た。アンダルシアというのがスペインだと知らなかったし、スペインって失礼だが、こんなに貧しい国なのかとびっくりした。まあ1980年と言えば、日本も貧しかったかも知れない。フランコ独裁者の独裁が終わったばかりの時代。スペインという国もややこしかったのだ。36年の内戦だ。誰を信用するのだ。何よりスペインの内戦で思い出すのはゲルニカという絵である。かつて世界一の国だったこの国、どんな天才でも表し得ないその内戦。それをピカソは見事に書き上げた。そして、ラス・マリアスという湿地帯、映画の始まりと終わりに登場する、人工物とまごう空撮、それがこのスペインの苦しみを見事に表している。ゆうなら、映画自体よりも、ラスマリアスの方が完成度が、高い。また、左遷されたペドロと、女垂らしのキニにもラスマリアスに共通した芸術がある。スペインのカオス=この事件となっている。

あまりトマトが挙げられないのは、仕方ない。その背景に浮かぶ浮遊霊が、凄まじいのだ。

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