雲の向こう約束の場所2004年日本🇯🇵
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あらすじ
「戦後、日本は津軽海峡を挟んで南北に分断された。米軍統治下の青森に暮らす2人の少年、ヒロキとタクヤ。彼らは2人とも同級生のサユリに憧れを抱いていた。津軽海峡の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された謎の塔まで自力で飛ぼうと約束した2人は、小型飛行機を組み立て始める。」Google
監督:新海誠
出演者省略
今日までに見た同監督作品公開順
なんかもう一つ見てつまらなかった。
『雲の向こう約束の場所』今回❌
『言の葉の庭』見た中で最も詩的な作品。
『君の名は。』良い映画。原作ありきか?
『天気の子』❌
○この人はやはり職人である。この人の空の描き方が好きだ。ほんの少しの地面と、たっぷりと空が好きだ。雲のない空より、雲が暴れまくっている空が好きだ。少年少女がいつも空を見上げている。中年のサラリーマンが、仕事の帰りに、真っ暗な空に浮かぶ雲を見つめている。東京はこれすら、やりにくく、やれれば癒しなのだ。何年か前に品川にいて、東南アジア人の部下を連れていた。あそこの連絡通路は、(呼び名を知らないが)高い天上で空すら見えない。京急の改札で切符を清算しようとしてると、長蛇の列が後ろから睨んでいる。日本人は怒る相手を間違えていて、僕等は来るところを間違えている。もう昔の日本じゃないのだ。癒しを求める前に自分の顔を鏡で見てみろ。
この人の作る情景は美しい。でも、これを利潤追求のCMなどに利用されぬ事を祈りたい。この人に無理して映画を作らせる必要はない。短編、短歌の如き心に浸む、でもCMではない新しいジャンルを作れる人だと思う。『言の葉の庭』を見て思う。人と同じサクセスストーリーを歩く必要はないのだ。でないと、この人は消費されて終わりだ。