migihanshin’s blog

半身不随だけれど 明るく しぶとく 生きていこう!

ホームワーク1995年イラン🇮🇷

 

ホームワーク1995年イラン🇮🇷

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友だちのうちはどこ?」で知られるイランの名匠キアロスタミ監督が、実生活で息子の宿題に疑問を抱いた経験から、宿題をテーマに、教育現場の実態に迫ったドキュメンタリー。シャヒッド・マスミ小学校を現場に、子供たちや親の姿をカメラに収め、イランの置かれた現代社会の姿を浮き彫りにしていく。」Google

 

「生徒たちは宿題の経緯に関するアッバス・キアロスタミの質問に答えた。彼はなぜ生徒たちが宿題をしないのかを訊いた。生徒個人個人はそれに答える。そのモンタージュに徹し少なくともその意図を操作しない所にこの映画の1つの意図されたドキュメンタリー性は在る。」Wiki

 

監督:アッバス・キアロスタミ

キャスト:アッバス・キアロスタミBabak AhmadpoorMohammad Reza NematzadehFarhang AkhavanIraj SafaviレザNematzadehモハマッドアカバン

 

さて、イランの巨匠キアロスタミの映画も「黄桃の味」「風が吹くまで」に続き、3作目のレビューとなった。ここで私のキアロスタミに関する印象を整理してみよう。

⑴今まで見た中では、「風が吹くまで」が1番だった。

⑵あるテーマに応じ、監督が、演技者を順次インタビューする。これは、日本にはない手法だろう。キアロスタミの手法だ。本人は小津にエールをしているようであるが小津ではない。

⑶そこに「何も手を入れていない」というのも嘘で、今回の「ホームワーク」ではそこまでテーマが絞り切れなかったが、正解。

⑷まず漠然としたテーマとドラマがあり、演技者を何人も撮っているうちに、それを見つける。そして編集して、終わりの所に音楽を入れる。

⑸この映画にイランのこの頃の大変な情勢があるのを考慮しなくてはならない。その状況で表現者が表現するというのがどうゆう事なのか?映画を作る事でしか、一般の人を表現者に出来ない。でも今回は今ひとつでした、すみませんという訳である。

⑹最後、「友達を連れて行くな」と泣きまくる子がいる。子供はどこも一緒だ。制限が多かったようだ。キアロスタミさんに、北朝鮮で映画を撮ってもらいたかった。

⑺その点では、日本の映画も制限は多いのだ。製作委員会、株主、スポンサー、CM、ジャニーズ…