migihanshin’s blog

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カエル少年失踪殺人事件 2012 韓国 (韓国三大誘拐事件)

カエル少年失踪殺人事件 2012 韓国🇰🇷

(韓国三大誘拐事件)

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○あらすじ

「1991年3月、統一地方選の日、大邱近郊のトアプ山の麓のある村で、遊ぼうと外出した小学生5人が全員行方不明になる事件が発生。だが、軍や警察の捜索は空振りに。ソウルから左遷されたMBS放送のカン・ジスンは事件の真相をスクープしようともくろみ、大学教授ファン・ウヒョクに犯人像の推測を依頼。教授が失踪した小学生のひとり、ジョンホの父親を怪しいとにらむ一方、パク・キョンシク刑事も独自に犯人を捜そうとする。」Wiki

 

○映画のジャンル

実際に起こった事件に基づく、親たちの苦悩と、それを取り巻く人々の葛藤

○ビックリしたか? 驚いたか?

ビックリはないですね。

○一緒に見て困る人はいるか?

韓国三大未解決事件の映画の一つです。間違っても見知らぬ人と見ないでください。

「カエル少年事件(カエルしょうねんじけん、朝鮮語: 개구리 소년 사건)は、大韓民国大邱広域市達西区に住んでいた5人の小学生1991年3月26日に失踪した事件である[1]。2010年代半ばまでは華城連続殺人事件イ・ヒョンホ誘拐殺人事件朝鮮語) と合わせて、韓国三大未解決事件と称されていた[2]。」Wiki

ちなみに華城連続殺人事件は、「殺人の追憶として映画のモチーフとなった。こちらも推薦作だ。

 

○特筆すべき男優、女優はいますか?

主演のパクヨンウですが、最初、テレビ局の事実改ざんのヤラセ番組を作り、左遷されます。これが演技か地かは知りませんが、骨の髄から軽薄かと思える雰囲気。それが事件にのめりこみ、雰囲気が変わり、毛も抜けていく。かなりの熱演です。

そして、大学の教授役のリョスンリョンも、いい味を出しています。この人は多分、今最高の売れっ子で、この間は文禄の役で韓国を攻める日本の武士の役までしていた。前回見た時は、そこまでの有名俳優には見えなかった。失踪した子供の親の役をした人々は、もしかして本人ではないか?と思ってしまうほど、真に迫っていました。拍手です。

 

○印象に残るシーンは?

大学の教授が、この事件の真犯人を少年たちの親だと疑い、その家を家探しするのです。これは本当にあったことか知りませんが、こういう、韓国映画の明け透けな飾りのないシーン、糞尿の掃除まで観客に見せるところが、韓国映画の魅力です。

少年達は、結局遺体でみつかるのですが、臥竜山という山は如何にも有名そうですが、韓国にはあちこちにあるそうで、その山にオオサンショウウオを取りに行ったのが、何故かカエルになっているらしい。

11年も遺体が見つからず、白骨になった(実際には白骨と言うより、茶骨)本来は、自分たちの人生を看取るべき息子たちを、親たちが確認するシーンには思わず、光明真言を唱え、悪魔調伏をしたくなります。死んだと思いたくない親に、その子であろう骨を見せ、あなたのお子さんですよね?と聞く。親は、子供に会いたい一心であるから、そうであることもそうでないことも、期待しているのです。そして、正にそうであると知った刹那、そうでないということだけを希望に生きてきた時間は終わるのです

 

○監督については?

イギュマンという監督はこの映画を撮るために、3年の調査をしたそうです。そういう、事実の密度の濃い虚構は、やはりこうした良い映画となって結実するのでしょう。「リターン」という映画が面白いらしいがアマゾンでは見れないのです。

 

○仏教的にはどうか?

愛別離苦。よく、男の子が数人で自転車なんかにのって、どこかに行こうとしていると、嫌な予感がするものです。こいつらは、その日もなんら変わらない風で、とんでもない冒険に出かけてしまうものです。ご冥福をお祈りします。

 

○これ以上言う事は?(ここは、思い入れがある場合に書く。長文注意)

そもそも、韓国映画は、「パラサイト」が話題になり、そこから、色々と見出して、この韓国未解決三大事件はそれぞれに映画があって、それぞれに名作でした。パラサイトはアカデミー賞を取ったが、それならこれらの映画はそれ以上の賞を取れると思われます。でも、日本にも「天国と地獄」がるのです。といいながら、何故か最近の日本の映画は虚しい。

 

☝︎などと言ったが、やはり天国と地獄を上回る誘拐映画は多分無い。現在の日本には、本当に難しそうで、韓国映画も最近DNAとタイムトリップばかりで厳しい。韓国映画のいいところは、冷酷なところだ。1人1人が必死で生きているのだから仕方がないのだけれども、それを飾り気無く語るところが、韓国映画の良さだ。ではかつての累々とした日本🇯🇵映画はどうだ?勿論、その頃の日本も貧しかった。同じように1人1人が必死に生きている事も事実だ。でも、それを超えた希望が、夢が、仏様出なく、神様でない人の力で作れる事に日本映画の凄さがある。