No.37 2018年 南アフリカ
再見
あらすじ
「南アフリカの犯罪都市ケープフラッツを舞台に、どん底の毎日を生きる男が人生の一発逆転を狙う姿を描き、ファンタジア映画祭2018で最優秀監督賞を受賞したバイオレンスサスペンス。恋人との幸せな生活を夢見るランダルは大金欲しさに麻薬取引に手を出すが失敗し、大怪我を負って車椅子生活を余儀なくされる。しかも取引の資金を冷酷な金貸しエミーから借りており、返済か死か迫られる日々を送っていた。そんなある日、恋人からプレゼントされた双眼鏡で近所を眺めていた彼は、凶悪なギャングのロイヤーが警官を殺害する場面を目撃してしまう。ランダルはどん底の日々を抜け出すため、警官殺しをネタにロイヤーを脅迫するが……。」
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「ランダルは大金欲しさに麻薬取引に手を出すが失敗、友人を失った上に、自らは大けがを負い、車いす生活を余儀なくされる。しかも、取引に必要な金をエミーという冷酷な金貸しから借りており、返済するか、それとも死を選ぶか、エミーから迫られる毎日だ。ランダルの彼女・パムは、そんな彼の気が紛れるようにと双眼鏡をプレゼントする。ある日、ランダルは、先にあるマンションの一室で警官が殺されるのを双眼鏡越しに目撃してしまう。殺した男はこの一帯を支配する凶悪なギャングのロイヤーだ。ランダルは借金の返済と、この犯罪に染まる街から愛するパムと抜け出すため、警官殺しをネタに、危険を承知でロイヤーをゆするのだ。」
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監督: ノシフォ・ドゥミサ
○最初のレヴュー
いつも思う。パッケージの写真は重要。そして、不要。この映画をアメリカのチープなギャング映画見たいに思わせる。結局小さい頃から、映画に惹かれたのは、この映画、最後にどうなるのか分からず、ハラハラするであった。久々にそんな映画を見た。
足の不自由な男。夫を愛する、鼻の整形が歪な彼女。侘びしい街に男は車椅子で帰ってきた。上階なので、狭い部屋にいるしかない。彼女はそれでも一緒にいれて満足。しかし男は、ここから這い上がる事だけを考えている。そして彼女が退院祝いに買って来た、双眼鏡こそ、どん底から這い上がるチャンスになる。最後までどうなるかわからない。
紹介に書いていないが、ヒッチコックの裏窓とどうゆう関係があるのかな。
○ヒッチコック
裏窓とはこのような関係がありました。でも、非常にこの映画はうまく裏窓を自分の身の周りに持って来ている。
「南アフリカ共和国の新鋭監督ドゥミサが、サスペンス映画の神様アルフレッド・ヒッチコック監督のおなじみの名作「裏窓」を下敷きに、先に短編として発表した自作映画を、本人の手で長編映画化。数々の国際的な映画祭で上映され、高い評価と支持を得た。」wow wow
出演
○Irshaad Ally
(ランダル・ヘンドリックス)M
若く立派な体格。
顔もいい男だ。
南アフリカの俳優。
下半身不随になり、アパートの上階に閉じ込められる。
毎日が退屈で、危険で、貰った双眼鏡を覗く毎日。ある日、彼は見てはいけないものを見てしまう。
○モニーク・ロック
(マンパム・イスマエル)F
ランダルの彼女。
これだけの怪我をしたランダルを、何から何まで面倒を見る水商売の女性。鼻の形が独特。心の片隅で、もし障害がなかったら、直ぐに他の女性のところに行ってしまう。これからは、私だけの人よと言う満悦感が密かに滲み出ている。良い演技だ。
○ヒッチコックの「裏窓」は、主人公に障害者になったと言う絶望感が無いが、このNO.37では、今まで、そうでなくてもいつ殺されてもおかしくない麻薬取引をしている男が障害者になってしまうと言う、絶望感がよく表現されている。それでもまだ、人生の逆転を狙っているあたりが、面白い。何故この映画の評価が悪いのかわからない。