migihanshin’s blog

半身不随だけれど 明るく しぶとく 生きていこう!

赤々煉恋  2013年 日本

 

赤々煉恋  2013年 日本🇯🇵

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あらすじ

「自ら命を絶った女子高生・樹里は、浮遊霊として街をさまよう。母やクラスメイトなど、誰に話しかけても反応はなかった。そんな孤独な浮遊霊の彼女は、不気味な怪物・虫男が見えるようになる。それは、心の弱った人間に取り憑いて、自殺へと導く死神のような存在だった。」google

 

○所感

ありそうでなさそうな映画。途中まで、樹里が死んだ後の霊魂だと気が付かないのが良い。やはり、映画は無の状態で見るのが最高の贅沢だ。ただ、途中から、CGか何か悪魔が入ってきて、それでは何か人間に出来ない事をやるのか?と言うとただ飛ぶだけ。出で立ちが少し変わっているぐらいか?何せ、樹里の存在感、は良い。ただ、何故自殺するのかが希薄。そこが不満か。後、いつも意味不明な謎の女優、吉田羊。羊の人工的な鼻の方が余程、CGより怖く、羊は死後の世界の伏線だと思わせた。

 

○監督: 小中 和哉

 

○出演

 

○樹里 - 土屋太鳳(小学1年:平瀬麻衣

主人公。ほぼ、この映画は彼女の演技力に支えられている。成る程、人は自殺して後、自分のいない街に帰ったら、こんな感じなのだろう。座っちゃいけないところに座り誰も咎めず、返事をしない人に話しかけ、いい加減分かってるのに、一度死んだ自分の死に場所は無い。仲間もいない。そうゆう人をなかなか演じられるものではない。でも、気付く人が時々いて、それを希望に死んで行くのだろう。

 

○ミドリ - 清水富美加(現在のミドリ:吉田羊

彼女の楽しい友人との日々は良かった。清水さんの演技力は、一時の為せる若さだけなのか、それを監督が上手く攫い、活けたものか知らない。でも、あの時に戻りたいと言う思いにさせるに十分だった。それだけに、あまりにも顔がかけ離れ過ぎてる羊。残念だ。この人じゃ、映画が別の世界に行ってしまう。

 

○潤也 - 吉沢亮(小学1年:神田怜音

彼も活けられた口か?

 

○保子(樹里の母) - 秋本奈緒美

秋本の存在感も良かった。この人は若い頃の美人パリパリの頃より、この頃が良い。ただそれだけに、自殺の原因が弱い。これは監督の責任だろうか?自殺は、原因が分からないにした方が楽だから。

 

○りんご - 西野瑠菜

唯一、樹里が分かる子供、林檎🍎。そして、彼女の境遇が、樹里を引きつけているのかも。

 

○祥子(りんごの母) - 有森也実

え?有森?ただそれだけ。有森とは思えない。

 

○自殺とは

その自殺の動機は明快だ。このまま生きていたら、どんな辱めを受けるか分からないからだ。約1カ月、ショッピングセンターを一人で周り、車の中で駐車場から飛び降りる🚗チャンスを待ち、シズラーで最後のステーキを何度も食べ、結局この世の中は居心地が良く、家に戻ったら、車のフロントシートがびっしょりだった。そんな日々を過ごした。流石にこれではいかんと思い、コンドミニアムの15階の1室を借りて、これも何度となく窓から飛び降りようと、1cm、1mm、と体を乗り出したが、何故か宙に浮くまでの距離は遠く、宙から落ちるには更に遠く、汗塗れで何度も朝を迎えた。そうこうしている間に、1階で大勢の救急隊員が、トランポリンを準備している事に気がついた。死ぬ勇気と自由すら無かった。でも死んだら逃げられるとは思ったが、救われると言う気はしなかった。味方は誰もいないのだ。それが、樹里の気持ちだ。生きてそれを味わうとは…

 

合掌