君の誕生日 2022年 韓国
2度目
あらすじ
『「オアシス」「ペパーミント・キャンディー」のソル・ギョングと「シークレット・サンシャイン」「ハウスメイド」のチョン・ドヨンという韓国映画界を代表する演技派の2人が、「私にも妻がいたらいいのに」以来18年ぶりに共演し、夫婦役を演じたドラマ。2014年に韓国で起こったセウォル号沈没事故を初めて正面から題材に取り上げた作品で、事故で息子を失った夫婦の喪失感や愛情を描いた。先にこの世を去ってしまった息子スホへの思いを抱きながら生きるジョンイルとスンナム。スホがいなくなってから初めて迎える息子の誕生日が、母スンナムは息子がいない現実を認めるようで恐ろしくてたまらない。一方のジョンイルは、息子が亡くなった日に父親としての役目を果たせなかったことに罪悪感を抱いており……。』映画.COM
監督 イ・ジョンオン
○所感
まず、この映画は勿論「セウォル号沈没事故」に関わる映画ではあるが、映画としては、その周辺を描いている。被害の規模から言っても、とんでもない惨劇であり、韓国の場合それを助長する様に人的なミス?人的被害のが重なり、これをそのまま映画にすること自体が、躊躇われたのだろう。この映画は周辺にある出来事を丁寧に私小説に書き出し、その家族の写真の真ん中に欠けている長男へのオマージュとしている。こんな難しい映画を演ずる事が出来るのは、ソルギョングしかいない。
○ ソル・ギョング (ジョンイル)M
死んだ息子の父。海外赴任中で、セヲル号の事故にあった息子の死にそばにいてやれなかった。その為に妻との関係に大きな亀裂をうむ。
ソルギョングを知らぬ人がいるかも知れないので。
「ソル・ギョング(朝鮮語: 설경구、1967年5月1日[1](族譜での記載は4月6日[2]) - )は、韓国の俳優。韓国忠清南道舒川郡生まれ。本貫は淳昌薛氏、旧族譜名は薛善煥(설선환)[2]。麻浦高校を経て漢陽大学校演劇映画学科卒業。漢陽レパートリーへの参加により俳優の道へ進んだ。芸術的な作品から娯楽作品において幅広い役柄をこなし、「カメレオン俳優」と呼ばれることもある。『シルミド』『力道山』など、日本で公開された映画にも多く出演している。プロフィール上は身長178cm、体重72kgだが、役によって徹底的な体作りをすることで知られる」Wiki
韓国を代表する俳優。最近は大作が多いが、私小説的気狂い演伎が多い。最近ちょっと元気がない。
○チョン・ドヨン (Soon-nam )F
死んだ息子スホの母。
スホを奪われた苦しみが、怒りがいつしか父ジョンイルに向く。
○セオル号
今まで若者の死亡要因一位であった自殺を抜いて一位になったと言う海難事故。「韓国では2013年まで10代の死亡原因第1位は自殺だったが、この事故により多数の高校生が死亡したため2014年の10代死亡原因第1位は運輸事故となった[9]。」Wikiと言う大惨事だ。
「セウォル号沈没事故(セウォルごうちんぼつじこ、世越号沈没事故)は、2014年4月16日に大韓民国の大型旅客船「セウォル(世越)[3]」が全羅南道珍島郡の観梅島沖海上で転覆・沈没した事故である。
セウォルには修学旅行中の京畿道安山市の檀園高等学校2年生生徒325人と引率の教員14人のほか[4]、一般客108人、乗務員29人の計476人が乗船しており、車両150台あまりが積載されていた。
この事故は乗員・乗客の死者299人、行方不明者5人、捜索作業員の死者8人を出し[2]、韓国で発生した海難事故としては1993年10月に全羅北道扶安郡蝟島と辺山面格浦里の間の沖合いで292人の死者を出した『西海フェリー沈没事故』を上回る大惨事となった[6]」Wiki
と言うか、西海フェリー沈没事故の死者数も凄くないか?
「2014年5月時点で、主な事故原因は以下が指摘されていた。
- 過積載とバラスト水の操作
- 運航会社の問題
- 船長の離席と三等航海士の経験不足
- 不適切な船体改造
- 船体検査制度の不備
- 船体の故障」Wiki
正直言って、日本人には考えられない事故原因。
でも、日本人と韓国人の宗教観に大きな違いがあるのだろうか?
この映画からそれを学ぶ事は、残念ながら出来なかった。
ひとつ思うのは、仏教か?キリスト教?かと言う迷いすら見えない韓国人は不思議だ。誰か教えて欲しい。