migihanshin’s blog

半身不随だけれど 明るく しぶとく 生きていこう!

遠い一本の道 1977年 日本

遠い一本の道 1977年 日本🇯🇵

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あらすじ

「昭和50年10月14日の鉄道記念日に、北海道で保線区員として三十年国鉄に勤めてきた滝ノ上市蔵は功績賞をうけるために、妻・里子とともに札幌へむかった。妻と一男一女をかかえた市蔵一家の生活はなかなか楽にならない。“マル生”という名の合理化運動は、多勢の仲間をみすてていった。作業は機械化されてきたが、武骨者の市蔵は素直に適応できなかった。昇進試験にも落ちてばかり。わりきれない気持で記念品の時計を市蔵はうけとる。その夜、娘・由紀がボーイ・フレンドを連れて来る。二人は結婚したいと話すが、市蔵は理由にならない理由で結婚に反対し、里子の用意したささやかな祝宴をめちゃめちゃにした。〜」movie press

 

○所感

こうゆう映画があるのだと思いました。あくまでも、通常の映画の姿で、そこにドキュメンタリーの要素を取り入れている。俳優と実在の人物が混在し、実世界の人々の、労働の、家族の生活の溜息やら悲しみ、喜びが聞こえてくる。こうゆう映画があるのだと思いました。

 

○監督:左幸子

○企画・製作:左幸子

 

○出演

○滝ノ上里子:左幸子

監督でもあり女優でもある。井川の奥さん役である。井川さんが、組合運動にのめり込む中、彼女は最初は家で編物機を使い、(この編物機は、僕の母が良く使っていたのを覚えている。何というのだろうか?現在も使うのだろうか?仕組みが良くわからない。)それから、生命保険の勧誘員になる。これについても嫌な思い出があり、僕は会社に入って熱処理工場に回された頃、生命保険の勧誘員が良く現れて、工場の中に入ってきた。この人たちには、安全に関する想いは全く無く、相手の工場も(つまり僕の工場も)馬鹿にされていたようで、踵の高い靴で何度も現れ、僕から月15000円の契約をもぎ取った。17年入って、結局積み立ての保険かと思ったら、掛け捨ての保険だった。あざとい保険会社である。

正にこんなリアルな話が、目に浮かぶ様に左さんの演技は良い。

 

左さんの代表映画

幕末太陽伝

にっぽん昆虫記

飢餓海峡

 

○滝ノ上市蔵:井川比佐志

井川さんは、時代劇の井川さんが好きだ。鬼平や、水戸黄門の井川さんが好きだった。この人の安定感は見るものにCMを忘れさせる。本来CMとはそうゆうものだ。井川さんは、そうゆう意味では、主役級という役者ではないが、この、実在の人々との演技、ドキュメンタリーは、見事である。こういう映画を、どんどん見て行きたいもんだ。

 

○滝ノ上徹(市蔵・里子の息子):磯村健治

彼は、2人の間に生まれて息子な訳であるが、すでに鉄道の保線を継いで行こうとブレがない。こんな国鉄マンが沢山いるんだろう。そして、合理化の中で、JRの中に散っていった。彼等の純粋な気持ちを誰が裏切っただろう。鉄道は、政治家のオモチャだ。鉄道で散々絞った後は、郵便だったんだろう。合理化ではなく経理化である。偉い人などと言わない様に。仏様は、見ていらっしゃる。

 

○滝ノ上由紀(市蔵・里子の娘):市毛良枝

市毛さんは、ある一時期において、大変な人気の女優であった。こうして見ると、地味な女優であるが、鼻の上あたりに独特の笑顔が隠れている。ああ、これか?という顔だ。

 

○佐多隆(由紀の恋人):長塚京三

この人の田舎に最後に行くのである。ネタバレとは関係のない映画だ。昭和の人々が皆他所を向かず、向く事も出来ず、懸命に頑張って来たその姿の結果がある。それは、新幹線で、全く違う北海道の女性との結婚を💒実現させる

 

端島 (はしま)は、長崎県長崎市(旧:西彼杵郡高島町)にあるである。通称軍艦島(ぐんかんじま)[2]。「羽島」とも書いていた[3]。

明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄え、日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅も建造されるなど、1960年代には東京以上の人口密度を有していた。1974年(昭和49年)の閉山にともなって島民が島を離れてからは、無人島である。

2015年、国際記念物遺跡会議(イコモス)により、端島炭坑を構成遺産に含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」ユネスコ世界文化遺産に登録された[4][5]。」Wiki

 

悪い事をした偉いさんも、振り返れば、たまたま偶然そこに生まれた人だと思って許して上げて欲しい。そう思わなければ、何故人は生まれ、生きて行くのか説明出来ないじゃないか?