migihanshin’s blog

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霧笛が俺を呼んでいる 1960年 日本

霧笛が俺を呼んでいる 1960年 日本🇯🇵

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あらすじ

すずらん丸はエンジンの故障で出航を延期し、航海から久しぶりに横浜の港に戻ってきた1等航海士の杉は、少年院時代からの親友の浜崎が自殺したことを知らされる。浜崎の恋人だった美也子や妹のゆきこから当時の話を聞くうちに、杉は浜崎の自殺に疑問を持つようになる…。不慮の死を遂げた親友の謎を探る男・赤木圭一郎と、親友の恋人・芦川いづみの淡いロマンスを絡めたミステリー・ロマン。」日活

 

テーマ

「公開翌年の1961年に事故死した赤木圭一郎の代表作のひとつである[4]。また、当時の日活の「無国籍アクション」と評された作品群のひとつでもあり、港町・横浜を舞台に船乗りの男を主人公に配したいわゆる「マドロスもの[5]」である。「サスペンスタッチの異色アクション」、「ミステリー・ロマン」として宣伝された[6]。赤木の歌った主題歌『霧笛が俺を呼んでいる』もヒット曲となった。」Wiki

 

監督: 山崎 徳次郎

 

所感

映画が面白いというと何を持って面白いと言うか?だと思う。この映画の場合、ストーリー的にはあまり面白くない。俳優の魅力?早逝した赤木圭一郎の映画は一本も見た事が無い。でも何故この人を知っているのか?

「日活はさらに1960年1月から赤木、石原、小林旭和田浩治を加えた4人で「ダイヤモンドライン」を結成」Wiki

この4人のうちの、石原、小林、赤木は僕らにとっては、

○石原=石原軍団、太陽に吠えろ、西部警察だ。最近、石原の魅力が分かって来た。

小林旭=映画一本も見たことない。赤いトラクタ。ヤクザみたいなおじさん。

○赤木圭一=何故か顔も浮かばないが知っている。芸能界〜十年史とか言う番組に必ず出てくる早逝の人。顔もあまり特徴的ではない。長嶋茂雄の息子に似ている。

ただ一点、この映画の魅力として子供の頃、日本って貧乏臭い、ダサいなあと嫌になっていた時期があって、そうゆう思いの中でイメージした、白人コンプレックスから離脱した、カッコいい日本人というイメージがあった。それは独特のイメージで、僕にも長いこと忘れていた感触だが、まさにこの赤木の佇まいである。ああ、こんな映画もあるのだ。

         

赤木圭一郎   (杉敬一  )男

というわけで、主人公。

船員である。一等航海士。この船員は、日本にあまり帰ってきていない。で、今回、横浜に降り立った。横浜の霧笛に呼ばれたのだ。そこにある友人の浜崎の世界に巻き込まれる。彼は実に実直に、横浜の街を友のために走り回る。オースチン・ヒーリー100というオープンカーで。

横浜のビル街、非常階段のシーンは見応えがある。

          

芦川 いづみ   (美也子  )女

芦川いずみもまた、よく出てくるが、特徴の無い人である。日活の殆どの映画に出てるのではないか?

          

葉山良二   (浜崎守雄  )男

名前は知らないが良く見る顔。浜崎は自殺したと言う。あの陰謀の塊のような浜崎が。

          

吉永 小百合   (ゆき子  )女

浜崎の妹。新人、吉永小百合。純は純だが、この頃は薄幸と言う売出しをされていたのではないか?ところがこの人は結構健康美人である。ニキビも多い。兄の自殺を信じない。

          

西村 晃   (森本  )男

警察。浜崎の周辺のヘロインに絡んだ犯罪を担当している。

今回分かったのは、この西村さんが、太宰治に似ていると言う事だ。太宰治が頬づえした有名な写真があるが、そっくりだ。

 

○早逝の赤木さんについて

1961年昭和36年)2月14日12時20分頃、石原裕次郎のケガにより代役となって撮影に臨んだ映画『激流に生きる男』[注釈 2]のセット撮影中の昼休憩時に、セールスマンが持ってきたゴーカート日活撮影所内で運転中、咄嗟にブレーキとアクセルを踏み違え、60 km/h以上のスピードで大道具倉庫の鉄扉に激突し東京都北多摩郡狛江町(現:狛江市)にある慈恵医大病院に緊急搬送された。一時は意識が戻ったものの、2月20日になって再び昏睡状態に陥り、2月21日午前7時50分、前頭骨亀裂骨折に伴硬膜下出血のため、21歳の若さで死去した。赤木の家族らと共に長門裕之も臨終に居合わせた。葬儀は杉並区福にある大円寺にて2月23日の午後2時より執り行われ、多くの芸能関係者など4,000人[6] が参列した。」Wiki

 

○それと霧笛。霧笛とは船が鳴らすものではないらしい。陸から船を呼ぶもの。もう今は使わないらしい。道理で最近赤木さんを見ない筈だ。

 

「霧信号所(きりしんごうしょ)とは、航路標識の一種、音波標識である。霧や吹雪などで視界が悪いときに船舶に対し信号所の概位・方向を知らせるものである。霧笛(むてき、英語foghorn)と呼ばれることもあるが、船舶の汽笛による霧中信号(視界制限状態における音響信号)と混同されることも多い。」Wiki