グンダーマン 優しき裏切り者の歌 2018年ドイツ
あらすじ
「東ドイツの秘密警察に協力していた実在のシンガー・ソングライター、ゲアハルト・グンダーマンの生涯を描いたドラマ。昼間は労働者として褐炭採掘場でパワーショベルを運転するゲアハルト・グンダーマンは、仕事が終わるとステージに上がり、自身が作った曲を仲間とともに歌いあげていた。希望や夢、理想に満ちた彼の歌は、多くの人びとに感動を与え、グンダーマンは次第に人気者になっていった。その一方で、彼は当時の秘密警察(シュタージ)に協力するスパイとして友人や仲間を裏切っていた。しかし、1990年の東西ドイツ統一後、同じようにスパイだった友人に裏切られていたことを知ったグンダーマンは、その矛盾を自ら問うこととなる。」映画.com
監督 東ドイツ出身 アンドレアス・ドレーゼン
○アレクサンダー・シェア
(Gerhard Gundermann )M
主人公。
昼は、褐炭採掘場でパワーショベルを扱う労働者であり、夜はバンドマン。ボーカル、ギター。と言う人。この映画は、まず東ドイツ人としての彼の生活ありきであり、ドイツが合併し共産体制が崩壊した1990年以降は、年齢がどの資料を見てもはっきりしないが、1955年生まれは誰も書いていて、どうも50前に亡くなったみたいであるから、もしかしたら、2000年手前に亡くなっているのかも知れない。
この映画の魅力は、実在の主人公をリスペクトしたアレクサンダーシェアの音楽15曲。確かにこのライブハウスで一緒に歌いたくなるような良い曲が多い。
そしてもう一つは褐炭採掘場だ。ここの重機、バケットホイールエクスカベーターが凄いのだ。しかも東ドイツの機械は有名らしい。
「バケットホイールエクスカベーター(ドイツ語: Schaufelradbagger 英語: Bucket Wheel Excavator[1]、BWE)は、露天採掘に用いられる大型建設機械の名称。
ハンバッハ炭鉱で稼働するBagger293
長いアーム先端に回転式の巨大なホイールがついており、ホイールの外側に複数の掘削バケットがついている。採掘したい場所にこのホイールを押しあてて回転させ、表土の鉱物を大量に削り取る。BWEにはアームの中にベルトコンベアが通され、採掘された鉱物はこのベルトに送られる。またBWE単体では使用されず、粉砕、散布、堆積など複数の機器の組み合わせによって運用される。下部には無限軌道が装備されており、移動しながら連続的な採掘を可能にした点が大きな特徴である。旧東ドイツ人民公社(Volkseigener Betrieb、略称VEB)のひとつであったタクラフ(TAKRAF 現:Tenova TAKRAF[注 1])社が製造した「Bagger 293」は人類史上最大の自走機械としてギネス世界記録にも登録されている」Wiki
このWikiのページを引き続いて見てもらえば分かるのだが、この機械とその背景にある、発電所が、どれだけ魅力的か?一瞬、これを取りたくて、映画を撮ったのかな?と錯覚するぐらいである。この映画も時制が問題が多く、そうゆう意味では欠陥が多い。下記のスパイとしての葛藤は、正直、あまり感じなかった。それよりは、この機械が途中で事故を起こすのだが、その方が失礼だが、余程、説得力があった。東ドイツの映画は面白いのだ。しっかりして欲しい。スパイを強調し過ぎなのだ。だってスパイって言う、紙切れ渡したりするチマチマしたことをする為にスパイになったわけじゃないだろう?この人はもう少し大きい人だと思う。結果論ではなんでも言える。以下を参照。
「ベルリンの壁崩壊後の旧東ドイツにおいて最も重要と言われる実在のシンガーソングライター、ゲアハルト・グンダーマン。1955年生まれの彼は、昼間は褐炭採掘場でパワーショベルを扱う労働者だが、仕事が終わると音楽活動に勤しんだ。希望や夢、理想を歌う彼の音楽は人気となり、“東ドイツのボブ・ティラン”と呼ばれるようになった。だが一方で、当時の秘密警察(シュタージ)に協力するスパイとして、友人や仲間たちをも裏切っていた。1990年の東西ドイツ統一後、自らも友人にスパイされていたことを知ったグンダーマンは、自らが抱えた矛盾と向き合うことになる──。」fans voice
「──ライブに通っていた頃は、彼がスパイだったことをご存知だったのですか?
90年代の前半は知りませんでした。この映画の中でも描いていますが、彼は1995年にステージ上でスパイであることを自ら告白しました。そのコンサートに私は行っていなかったのですが、告白の後、旧東ドイツではグンダーマンが秘密警察(シュタージ)に協力していたことはあっという間に広まりました。ファンの多くは彼が正直に罪を告白したことを尊敬の念を持って受け入れ、彼から離れていくことはありませんでした。」fansvoice
○アナ・ウンテルベルゲル
(Conny Gundermann )F
奥さん。愛人のアイリーンと見分けが付きにくい。
○アクセル・プラール
(Führungsoffizier)M
この人がシュタージの上司だと言う。
○Eva Weißenborn (ヘルガ)F
彼女が仕事仲間で、あの大きな機械を操縦してしまう。
○カトリン・アンゲラー (アイリーン)F
同じ会社で働く、浮気相手。
奥さんと似ていて、ややこしい。
○シュタージ
なんにせよナチのやった事はひどい事である。許せるものではない。でも東ドイツ側が勝ってれば、なんと言った?西ドイツのスパイはどうなのだ?
「シュタージ(ドイツ語: Stasi)は、ドイツ民主共和国(東ドイツ)の秘密警察・諜報機関を統括する省庁である。正式名称は国家保安省(ドイツ語: Ministerium für Staatssicherheit、略号: MfS。英語では Ministry for State Security)。シュタージの通称は「Staatssicherheit」の短縮語に由来する。全盛期には、対人口比で同じナチス政権下のゲシュタポや、ソ連のKGBを凌ぐ規模になり、徹底的な相互監視網を敷いて国民生活の抑圧を行ったほか、対外諜報として西ドイツをはじめとする西側諸国にスパイを送り込んだ。」Wiki
「2001年1月2日、インターネット上にエージェント10万人のリストが掲載された。リストには氏名だけではなく、彼らの評価や毎月の報酬まで書かれていた。」Wiki
○最後に、東ドイツの素晴らしい映画を紹介する。
「希望の灯り」