migihanshin’s blog

半身不随だけれど 明るく しぶとく 生きていこう!

静かなる叫び 2009年 カナダ

 

静かなる叫び 2009年 カナダ🇨🇦

🍅🍅🍅

 

あらすじ

「1989年12月6日、モントリオール。理工科大学に通い、就職活動中の女子学生ヴァレリーとその友人であるジャン=フランソワは、いつも通りの一日を送っていた。しかし、そんな日常は突然、恐怖に陥れられる。男子学生の一人がライフル銃を持って構内に入り、女子学生を目がけて次々と発砲し始める。容赦ない銃撃に必死に逃げ惑う学生たち。犯人は14人もの女子学生を殺害し、最後は自殺を図る。重傷を負いながらも生き残ったヴァレリーと、負傷した女子学生を救ったジャン=フランソワ。心に深い傷を負った2人は、その後も継続する非日常の中でもがき苦しみ、闘い続けるが――。」(C)2008 RP POLYTECHNIQUE PRODUCTIONS INC.

監督

ドゥニ・ヴィルヌー

 

出演

カリーヌ・ヴァナッス  (ヴァレリー)F

ヴァレリーは就職活動中の理系女子である。

映画が白黒のせいか知らないが時間は夕方か夜に見える。

実話が、どうもいつだかわからない。

沢山の学生が、複写機に並んでいる。

とそこに銃声の音。自分に何が起きたかわからない女子学生は、血を垂らしながら歩き、倒れる。ヴァレリーはその時教室におり、銃の音を聞く。

そして、この教室に、犯人が入ってきて男女を左右に散らばせる。犯人は男は追い出し、その後ほぼ問答無用で女子学生を射殺する。

ヴァレリーは被弾するが、死んだふりをし生き残る。

 

マキシム・ゴーデット  (The Killer)M

犯人。僕は勿論何の映画かわからないまま見ているのだが、最初の方で彼が銃の舳先を持って、自殺を試みる。が、弾は入っていない様子。どっちが先だか忘れたが、上記のコピー機の前での乱射シーンに重ねるように、犯人が工学部の女子学生への憎しみを遺書らしき手紙に書いている。このあたりの時制がいい加減な割に、映画のまとめ方が上手く、一瞬にして引き込まれる。この監督の才能なのだろう。

犯人はポールマッカートニーに似ている。

 

Marie-Evelyne Baribeau  (Student)F

ヴァレリーと一緒にいた友人。

 

セバスティアン・ユベルドー

(ジーン・フランソワ)M

ヴァレリーと仲がいいのか悪いのか、よくわからないが、動きそのものは同じクラスの大学生で、コピー機のところにいる。この学生も映画のもう一方の主役のようで、相変わらず不思議な時制で現れ消えていく。この監督が得意としている手法なのだろう。この人の動きがイマイチわからないのだが、終わって初めてゾクッとする。

 

○さて、この映画には、参考にした実話があり下に引用した。(というか丸々そのものだが)まず読んで下さい。違いはほとんど無い。カナダの銃刀法はアメリカより厳しいようだが、警察が現場にすぐ現れずに大惨事になったようである。

 

以上事実を元に作った映画

以下実際の事件

 

モントリオール理工科大学虐殺事件(École Polytechnique Massacreまたはthe Montreal Massacre)は、1989年12月6日カナダケベック州モントリオールモントリオール理工科大学で起きたフェミサイド並びにヘイトクライムである。犯人はマルク・レピーヌ (Marc Lépine) という25歳の男で、半自動小銃と狩猟用ナイフを用いて女性ばかり28人を銃撃、うち14人を殺害、14人に怪我を負わせた後、自殺した。」Wiki

 

○この事件と同様の事件がドーソン・カレッジ銃乱射事件であるが、警察は「モントリオール理工科大学虐殺事件」の教訓から、この事件に対応。犠牲者一名に収まった。確かに、最初に銃を撃ってから警察は現れない。この映画は、警察が現れない。

 

セミオートのライフルに関しては1989年のモントリオール理工科大学虐殺事件ミニ14が使われたことで規制が強化された。またこの事件を機に発砲行為に対する警察の対応も改められた。後にドーソン・カレッジ銃乱射事件において犠牲者を減らす努力につながったとされている。」Wiki

 

「ドーソン・カレッジ銃乱射事件(ドーソン・カレッジじゅうらんしゃじけん)は、2006年9月13日12時45分から13時15分[1]、カナダケベック州モントリオーにあるドーソン・カレッジで起きた銃乱射事件である。」Wiki

 

この事件の直接的動機は、犯人のフェミニストに対する個人的、恨みである。

「レピーヌはフランス系カナダ人の母親とアルジェリア人の父親の間に生まれ、子供の頃から父親に肉体的な虐待を受けるとともに、徹底した女性蔑視の思想を植え付けられた。彼のノートには政治的な動機と、フェミニズムによって自分の人生が台無しになったことが書かれていた。また、ノートには、レピーヌがフェミニストだと考え、殺したいと願ったと思われるケベックに住む19人の女性の名前が表になっていた[4]。

彼はモントリオール理工科大学の受験に失敗し、その理由を追及した結果、「男性が占めていた理工科系の世界に女性が進出し始めたから」「男が座っていた椅子を新興勢力の女性が奪ったから自分は落ちた」という理屈を導き出した。そして「女は高等教育を受けるべきではない」、よって「行き過ぎた教育を女に施すフェミニストは殺害するべきだ」として虐殺事件を起こした。」Wiki

 

もの凄い飛躍。今、何処にいるんだろう?

 

「フェミサイド(英語: Femicide)またはフェミニサイド(英語: Feminicide)[1][2]とは、性別を理由に女性また少女を標的とした殺人である[3]。これらのうち、特に男性よる殺人を表す場合もあるが[4][5]、女性によるものを含める場合もある」Wiki

 

○人を殺す動機は人さまざまだが、犯人は、大学に落ちたのは理系大学生の増加が原因として行動し、自分も死んだわけである。映画としてより題材への興味が湧くような感じで、ゾクッとした。

 

○今日は、Wiki引用が多く恐縮ですが、更にこのフェミサイドを調べたら、日本はこの手の事件が少なく、また減少傾向だとのことである。

 

「日本では全体の殺人件数がそもそも少なく、殺人によって命を奪われる女性の数も低い水準だが、一方で、被害者の女性比率が世界で最も高い国のひとつとなっている[15]。国連薬物犯罪事務所(UNODC)の2014年の報告によれば、殺人における被害者の中の女性の割合が高いのは日本と香港がトップで、52.9%を占める[16][17]。

警察庁の「平成30年の刑法犯に関する統計資料」によると、殺人における認知件数のうち女性被害者の割合平成21年の39.4%から41.3%とやや微増傾向であり、殺人における女性被害者の認知件数自体は平成21年の430人から平成30年の374人と減少傾向である[18]。

殺人における女性被害認知件数(平成21~30年の推移)

 

平成21年

平成22年

平成23年

平成24年

平成25年

平成26年

平成27年

平成28年

平成29年

平成30年

認知件数

430

412

407

429

388

423

390

376

390

374

割合(%)

39.4

38.7

38.9

41.9

41.7

40.4

42.3

42.3

42.7

41.3

また、殺人の被害(死亡)者数において女性被害者数は、平成21年の253人から平成30年の179人と減少傾向にある[18]

殺人被害(死亡)者数(平成21~30年の推移)

 

平成21年

平成22年

平成23年

平成24年

平成25年

平成26年

平成27年

平成28年

平成29年

平成30年

女性(人)

253

237

234

240

191

206

218

197

173

179

 

いいことでは無いのか?そもそも人を殺すほどの犯罪において、何故無差別に誰でも殺せるのかがわからない。そんな殺して、本人が生き残ったら、精神病と言う扱いになる。それでは死んだ人は浮かばれないだろう。と思う。でもこうすればいいという対案すら浮かばない。

 

女性の美は時として、自らを殺す毒ならん。アヴィ