migihanshin’s blog

半身不随だけれど 明るく しぶとく 生きていこう!

ワナジャ 2006年 インド

ワナジャ 2006年 インド🇮🇳

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「インドの田舎を舞台に、15歳のヴァナジャはクチプディダンスを学びたいと願う女将のために働いています。女将の息子との初期の化学は、彼女をカーストとアニムスの戦いに投げ込みます。33もの賞を受賞した映画をご覧ください。」film marks

申し訳無いが、みんな直翻訳あらすじでした。でもその為にアニムスを得ました。別の良いあらすじは下に紹介するリンクでお願いします。

 

○所感

以前見た、インド映画「ピザ」に次ぐインドを牽引する秀作。

この映画を見る事によって、色々と知識を得る映画。

最も感動するのはクチプディと言う踊り。これだけでも十分な見応え。それと、ワナジャの持つユニークな、それでいてこれがこの国の女性のスタンダードかと思わせられた、ラブシーンではない女性主体の官能シーン。これについては、アマゾンの翻訳レビューに書いてありビックリのアニムス。カーストに関しては不思議な過渡的な感じ。不敬カーストと言う雰囲気。そして、個人的には、この場所が行った事のある、バンガロールの近くと言うこと。ワナジャは、指を反らし、ベタ足の踊りで必死で、新しい世界へ飛び立とうとする。

 

○監督: ラージネーシュ・ドマルパリ

 

○出演

 

○ちょっとあらすじ

については、カレーなる日々 / शानदार दिनを参照下さい。

ネタバレ無しですが、しっかりレビューしてあります。

私はレビューエッセイなので。

 

○ワナジャはクチプディダンスの名手です。奉公先の地主の家で、彼女はこの特技で雇用される事になりました。地主の女性は、未亡人で、この地方の有力者のような人です。息子が外国から帰って来て、選挙に出そうと考えている。

その人の目に叶うダンス、絶品。指を細かく反らし、細い足をベタ足で開き、体の全ての部位がコントロールされている。踊って居ない時の彼女が別人のようだ。

 

「クチプディ

クチプディは、インドの 8 つの主要な古典舞踊の 1 つです。インドのアーンドラプラデーシュ州にあるクチプディという村が発祥です。クチプディはダンス ドラマ パフォーマンスであり、ナチャ シャストラの古代ヒンズー教サンスクリット語テキストにルーツがあります。 ウィキペディア(英語)Wiki

 

○男を誘惑

ワナジャは奉公先で、色々と奔放な面を見せます。それは決して、純粋に相手を誘惑している訳では無いのですが、相手の幼馴染のラムバブーをその気にさせようとします。実際に事に及ぶことは無いが、誰かが止めなければ明らかに、そうなったシーン。これをアマゾンは言っているのだと思います。

 

「アニムス(animus)

女性の無意識人格の男性的な側面を意味する。 女性の有する未発達のロゴス(裁断の原理)でもあり、異性としての男性に投影される。 アニマと比べて集合的であり、男性が一つのアニマしか持たないのに対し、女性は複数のアニムスを持つとされた。

https://ja.wikipedia.orgwiki › ア...

アニマ - Wikipedia

 

ユングのアニマの段階は?

ユングはアニマの発展段階をイヴ、ロマンチックあるいは美的女性、聖母マリア叡智の女性と四段階を認めた。 ロマンチックあるいは美的アニマは性的美的女性で、親密への要求が大で自己顕示的である。 この段階の自我は大人であり、男性的積極的で、競争的で戦いを好む。 聖母マリアは子どもを育てる人である。2021/08/07

https://www.dankeshinri.com › ユン...

ユングのアニマ・アニムスの発展過程 - 檀渓心理相談室

 

15歳のワナジャは、幼い雰囲気ではありますが、ロマンチックに既に達していたのでしょう。この映画はこの未成年の彼女が、如何にして踊り子として世にで、如何にしてインドのカーストの制度の中で傷ついて、如何にしてそこから逞しく再生して行くか?と言う、新しいインド女性🇮🇳の為の映画だと思います。女性は時として、このアニムスの為に自らを傷つけてしまう事がある。それを映画は、ポルノにならないギリギリの表現で表現している。

        

○不敬カースト

従来の、ステレオタイプカーストの姿なら、このハンサムな未亡人の息子の言いなりになるのでしょう。笑顔さえ見せるのでしょう。でもこの作品。インドの女性に新しいカーストへの態度が芽生えている事を示している。ワナジャの主題は、ここにあると思います。有名なカースト制度は、現在何の法的効力を持っていない。にもかかわらず、人口世界1の13億のインド人を今日も縛りつけている。僕が、バンガロールの日系の工場に行った時、女性は工場内で数える程しか見る事は無く、街の中でも歩いている若い女性は居なかった。これが実態。この最大の問題に彼女は、伝統的な踊りで立ち向かっているのです。

 

○アーンドラ・プラデーシュ州

この物語の舞台になった地方。インドの東部、この西側にカルナータカ州

があって、バンガロールと言う発展著しい街がある。ここはインドの未来を担う場所。

 

「農業

アーンドラ・プラデーシュ州は、農業が盛んな地域である。綿花唐辛子サトウキビが主に栽培されている。最近では植物油生産用にヒマワリやピーナッツが好まれる。しかしながら、灌漑設備をもたない零細農家、小作農家人口も多いため、州をまたいだ灌漑計画が多数ある」Wiki

 

「石油・エネルギー産業

クリシュナ・ゴーダーヴァリ堆積盆英語版には膨大な天然ガスと石油があり、沖合で開発中である。石炭も豊富にある。水力発電はインド第一位で、全体の11%を賄う。」Wiki

 

この地方の未来は明るい。

カーストに女性が未来を諦める時は終わったのだ。

0を発明した国は、これから最大の存在感を魅せる事だろう。

 

合掌