migihanshin’s blog

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ウォリアーズ/インポッシブル・ミッション 1996年 イギリス

 

ウォリアーズ/インポッシブル・ミッション 1996年 イギリス🇬🇧

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あらすじ

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(ボスニア ヘルツェゴビナふんそう、セルビア・クロアチア語:Рат у Босни и Херцеговини/Rat u Bosni i Hercegovini)は、ユーゴスラビアから独立したボスニア・ヘルツェゴビナ1992年から1995年まで続いた内戦ボスニア紛争[1](: Bosnian War)ともいう。」Wiki

いいあらすじが見つからなくて、実際の戦争を参考にレビューを行う。

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○所感

この戦争に準じた映画、ドキュメンタリー、今回のようなTV映画は非常に沢山ある。でもイマイチ何が問題かさっぱりわからないので、今日は勉強も兼ねてレビューする。(なるべく簡単に)

でも、この映画はしっかりした映画だ。この国の平和維持活動に送られたイギリスの国連🇺🇳部隊の視点から、この紛争を見ている。

 

○何が分かりずらいか?

僕にとって最も分かりづらいのは、人種間、民族間の対立に見えないこと。敵も味方も、昨日まで同じユーゴスラビアと言う国の国民だった事である。そのユーゴスラビアが、1991年、崩壊した。これをユーゴスラビア紛争と言う。ユーゴスラビアとは第一次世界大戦以降、オーストリア=ハンガリー帝国が解体されて出来た国で、それ以来ユーゴスラビアとして、共産圏の東ヨーロッパの一員として、この国をまとめて来た。

 

○1992年、このユーゴスラビアの解体の動きの中で、ボスニア・ヘルツェゴビナが独立を宣言する。

「当時、同国には約430万人が住んでいたが、そのうち44%がボシュニャク人ムスリム人)、33%がセルビア人、17%がロアチア人と異なる民族が混在していた。」Wiki

この〜人、〜人が我々には全く区別が付かないし、日本人のというか、アジア人の欧米人コンプレックスから言えば、ここまで人間扱いされない欧米人を見た事が無い。特にこのセルビア人は激しい。セルビア人と言えば、第一次世界大戦の時、戦争のきっかけになった民族と記憶している。この地域をヨーロッパの火薬庫と言われた時もあったのだ。

 

ボシュニャク人とクロアチア人が独立を推進したのに対し、セルビア人はこれに反対し分離を目指したため、両者間の対立はしだいに深刻化。独立宣言の翌月には軍事衝突に発展した。」Wiki

 

「およそ3年半以上にわたり全土で戦闘が繰り広げられた結果、死者20万、難民・避難民200万が発生したほか、ボシュニャク人女性に対するレイプや強制出産などが行われ、第二次世界大戦後のヨーロッパで最悪の紛争となった。」Wiki

 

この時点で、人間が一年に殺される半数をここで殺してしまった。

この地域に関わる民族は、皆何らかの虐殺行為を行い、また受けているのだ。だから、何が悪いからこれを排除しようと言う処方箋が無い。ユーゴスラビアは、「奇跡的にこれを纏めた理想?」の国だったのだ。

我々から見れば、「殺し合いの好きな民族」としか見えないが、それ以上の精神的な理由があるのだろうか?

 

終結

「戦闘は、ボスニア・ヘルツェゴビナではなく、隣接するクロアチア国内のセルビア人居住区で行われた。セルビア人勢力の攻勢に対し、NATOは5月から7月にかけてセルビア人勢力の拠点を攻撃することで対抗した。また、セルビア人勢力による人質作戦への対応のため、NATOは国連保護軍の保護を目的とする緊急対応部隊を設立した。」Wiki

 

○出演者

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一人一人が、戦争に従軍した俳優みたいで、誰も目立ったヒーローは居ないし、あり得ない。こんな映画があっても良いだろう。

 

○この映画では、以上の要因からこの地に来たNATO軍を描いている。彼らは、あらゆる矛盾と遭遇する。彼らの任務はあくまで、怪我をした人の救出であって、まだ健康な人の救出ではない。死体すら危険な所である。それは、女性も子供も老人も含んでいる。彼らは若さゆえ、何度も脱線しそうになり脱線する。もし、UNの本分に逆らえばそれは、民族浄化を手助けする事になる。この言葉が何度も登場する。そして、このUN、NATO軍こそが、矛盾した存在で、しかし、この戦争には不可欠で、この戦争を最も知っている人々だと言う皮肉に辿り着くのである。我々には東京と大阪が民族浄化を行う事になったと言うSFすら考えるに及ばない。民族をどうやって見分けるのかの想像が付かない。そんな事を想像出来るのはオウム真理教ぐらいか?

 

民族浄化

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は、各交戦勢力が各々の民族の勢力圏を拡大することを目的としており、「陣取り合戦」の様相を呈していた。このような中で、支配地域から不安要因を取り除く目的で、自勢力の支配下に住む異民族を排除し、勢力圏を民族的に単一にするための民族浄化が行われた。」Wiki

 

合掌