スティーブ・ジョブズ 自由の精神 2011年 アメリカ
これはドキュメンタリーです。
「今や世界的なブランドとなったアップル。創立者のスティーブ・ジョブズはアイデアに満ちた完璧主義者であり、強烈な個性と魅力の持ち主だった。ジョブズが支配したアップルの発展と衰退、再生の秘密を読み解く。」アマゾン
監督: トリスタン・クイン、 ローラ・クレイグ・グレー
出演
○スティーブ・ジョブズ 男
今こうして投稿しているiPadもこの人のコンピュータに対する考え方が無ければ生まれなかっただろう偉人。主人公。コンピュータを人間の道具にした人物と言えば分かりやすいか?
そもそもスティーブ・ジョブズは、学校を中退したヒッピーである。その彼の根幹にある文化をこの映画では何度となく掲示する。本質からズレていないドキュメンタリーの証拠だ。
「対抗文化
ある社会の支配的文化に対し,敵対し反逆する下位文化(サブカルチャー)を,一般に対抗文化(カウンターカルチャー)あるいは敵対的文化(アドバーサリー・カルチャー)と呼ぶ。だが現代におけるカウンターカルチャーは,先進産業社会とくにアメリカにおいて,1960年代から70年代初め,すなわち人種問題の激化,ベトナム戦争の拡大,公害問題の深刻化などを背景とする時代に盛りあがりを見せた,青年の反逆現象ないし〈異議申立て〉のなかで生み出された思想,価値体系およびライフスタイルを指す。」
コトバンク
この考えがアップルの基本なのだ。
その中で、注目すべき事実が実に簡潔にサラリと述べられている。
>1955年 養子になる。
>ヒッピー時代、リンゴをオレゴンのコミューンで1週間それだけ食べる。
このヒッピー時代の友人コトキは、多分最初の方のホームレス見たいなおじさんではないかと思われるが、ジョブズの根幹にある最重要人物なのに名前のスーパーが出ない。本人が断ったのか?
○ヒッピーの時代の友人 コトキ
一緒に精神的な解放を求めインドに旅する。
一緒にLSDをやる。
○ラムダス
インドの導師の本を書いた人。
影響を受けた。
○スティーブ・ウォズニアック 男
恐らく、ジョブズの初期の成功はこの人の存在に裏打ちされていたのだろう。でも彼は本当に人の良い男と言う感じ。実際はどうなのだろうか?
○ジョン・スカリー 男
元ペプシのCEO。ジョブズがスカウトしてアップルの経営陣に。
そしてジョブズをアップルから追い出す。
○盛田昭夫 男
ジョブズの憧れのエンジニア。
ソニーはアップルの文化、企業モデルの一つだったのだろう。
文化、ジョブズは全ての行動において最優先事項。金は後から付いてくる。盛田は、ウオークマンをジョブズにあげている。
○ビルゲイツ 男
ご存知マイクロソフト創業者。実はこの映画には名前しか出演しない。
ジョブズがいなければ、この人が独占偉人とも考えるが、対抗文化のジョブズがいなければアメリカじゃ無いような気がする。アメリカンドリームはまた、アメリカンサブカルチャーでもある。この人のドキュメンタリーも同じ監督で見たい。
○ジョナサン・アイブ 男
iMacを作った人物。
○最高のドキュメンタリーだろう。自分は55歳、ジョブズは2004年から2011年まで膵臓癌 闘病して56歳で亡くなった。今の今まで、金持ちit野郎であったジョブズへの見方は180度変わった。金は彼にとって方便のひとつでしかない。全ての登場人物と短い一言ひとつひとつに重みのある素晴らしい映画だ。家族にほとんど触れていないのも重要な要素だ。彼の宗教家の一面には唸らされた。リンゴを1週間食べた事が、成功した要因に間違いない。一度リンゴから追い出されて、また戻り、リンゴを更に大きな会社にしてしまった。この事を、後進が簡単に継げるとも思え無い。
アップルの新入社員は、入社時このドキュメンタリーを見て入るべきだろう。じゃないと、ジョブズの顔を潰す。アップルストアーの店員必読。
ネタバレしていても面白いものは面白い。
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